第7話 後日

 次の日、いつも通りの日々が始まる。

今日は移動教室が多い日だ。移動教室は体力使うし余計眠くなる。あと一つ悩みがあるとするなら・・シュウが人気者すぎる。シュウはどの学年でも一定数のファン?みたいな人がいてたまに人集りになって動けなくなる。本当にやめて欲しい。シュウが部活の時に黄色い歓声を上げるくらいでいいじゃないかと思う。


 次の移動教室は2年生のフロアだ。なんとなくC組を覗いてみようと思った。当たり前のように心配はしてる。シュウに「ちょっと用あるから先次の教室行ってて」と伝え2年C組をチラ見した。そこにはごく普通の生徒が普通の学校生活を送っていた。まぁそうだろう。このクラスの生徒はいじめが普通になっている。普通になってしまっているが正しい。きっと高松先生に怒られ徹底的にいじめを隠していじめを続けているのだろう。先生には何事もないように見せる。先生は気づいているのかも知れないが面倒くさがっているのか対処しないのだろう。まぁ先生なんて所詮そんなもんだ。先生も人間だから。と思いつつ次の教室へ向かう。

あっ紗倉さくら結奈ゆいなの存在を確認するのを忘れていた。ガチでやらかした。

あぁ・・テンション下がった。

そう思いながら次の教室の扉をくぐった。

席に着くとシュウが

「ケイなんかあった?テンション低くね?もう4限目だよ?腹減った?」と聞いてきた。

「んーまぁちょいやらかした・・・」

と言うと

「じゃ俺の弁当ちょっとやるよ。今日唐揚げだから!!」めっちゃ元気やな。それが良いとこなんだけど。と思いつつ

「じゃあ1個貰うわ」

今日の弁当に唐揚げが1個追加された。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る