第3話SPES《スペース》
SPES《スペース》は僕が「 」相談室を開くにあたって考え事をするときによく使っていた。SPES《スペース》は学校の近くにあるものの誰も立ち寄らない。テーブル席はなくカウンター席が5つ並んでいるだけの質素だが不思議な雰囲気があるお店だった。僕は考え事をするとき静かで人がいない場所を好む。長期休みは人が来ずこの店はうってつけだったのだ。
「マスター、明日の放課後に相談者が来るからよろしくね」そう言ってマスターにクラスと名前時間が書かれた紙を見せた。
マスターはひと通り目を通したあと、
「わかった。来たら2階に行くように伝える。」
「いつもありがとうマスター」
「気にするな。おまじない紅茶いるか?」
「うん。貰うよ」
今日は珍しくお客さんが多い。4席埋まっていてその内3席は同じ高校の生徒がいた。放課後に
「うっま」今日も声が出てしまった。
本当にマスターの紅茶は美味しい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます