第20話 畑に挑戦した
自宅のすぐそばに、雑草だらけの場所があった。聞いてみたら基は畑だったらしい、いわゆる農業放棄地だ。
田舎には最近そういう場所が多いらしい、日本の自給率の低さが納得できる。
その場所を自由に使っていいよと言われたので、畑を作ってみることにした、出来れば自給自足なんて思ったがすぐに挫折する事となった。まずは農機具を買い、苗や肥料・腐葉土等も買った。
作ってみると相当難しい事がわかった。野菜は一度に出来るので一人では食べきれない、インゲンやミニトマトは毎日少しづつ出来るので助かった、アスパラに至っては雑草と見分けがつかない。ナスの苗はいつの間にかなくなっていた。
つぎ込んだ費用に対して、得られる収穫はさほど多くはなく、ほぼ趣味か道楽にしかならない。
やはり、しっかりと畑をやるには相当な時間と経験が必要なようだ。
今の私には、まだ早すぎるしそんな余裕はない事を思い知らされた。
しかも私のせいで、動物を呼んでしまい、近所の畑が被害にあって迷惑をかけてしまったようだ。
結果として、何にも良い事は無かった、私は当分の間畑作りには手に出さない事にした。
ただ、庭の隅に植えたオオバの苗は大きく育ち、料理に沢山やくだった。
私はまず、庭で少しづつ何かを植えて観察し、自然との付き合い方を学んでからゆっくりと畑が出来るような時期を待つことにした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます