第24話 夏の合宿 初日の午後練

各部屋で1時間ほど休んだら支度して午後練の準備をした。

一年生は素早く動いて荷物をグランドに持っていった。

すると一年生は皆驚いた。

芝生なのだ、グランドが芝生で埋め尽くされていた。

伊沼「これ最高!転んでも痛くない!」

一輝「さいこうだね!これはラグビー日和!」

井宮「いや、観光日和だろ!こんな天気いいし!」


伊沼「そうだな笑 長野なんて来たことないしなにがあるんだろうなー」

一輝「あとで調べてみようよ!観光できるかも!」

伊沼「よっしゃ!そうと来たら練習頑張るぞ!!」

先輩方がぞろぞろ集まってきた。

その一番後ろに監督と進藤コーチ、それにマネージャーを連れていちゃいちゃしていた。

伊沼「くそ変態講師どもめ...」

一輝「口悪いぞ?笑」

伊沼「ついつい、本音は漏れるもんだな!さぁ練習や!」


監督「集合!!」

部員達「はい!!」部員達が一斉に集まった。

がらがらの野太い声で「えー、今日は初日ということでね。鳴らしながら基礎をもう一度徹底したいと思う。体力に関してはな走り込みで補ってるはずだからな」

部員達「はい!!!」

監督「それと一つ、ここ酸素薄いから疲れやすいぞ。以上」

部員達が一斉に誰かと組み基礎練習に励んだ。


伊沼「一輝!タックル練組もうぜ!」

一輝「よし!やろう!敦は?」

敦「俺は井宮と組む」

一輝「おけ!頑張って!」

伊沼「そういやー、二人はなんでそんな仲が良いんだ?」

一輝「実は高校入る前に友達になったんだ。それでこのラグビーに入るきっかけにもなった」

伊沼「ふーん、いいなそれ」

一輝「だろ?ドラマみたいな出会いだったよー」


進藤コーチ「ほらー、そこ喋るな~しっかりやれー」

一輝と伊沼「はーい」

伊沼「よし!おもいっきりこい!」

一輝「え?大丈夫??」

伊沼「大丈夫だって、下芝生だぜ?」

一輝「じゃあ遠慮なく」

一輝は伊沼におもいっきりタックルをした。

バチンという音と共に背中をするズザザザという音がした。


伊沼「ほら倒れても痛くな....いてーーーーーーーーー!?」

一輝「どうした?怪我したのか?」

伊沼「いや、背中が擦れて痛痒い...」

守道「おいそんな声だして大丈夫か?」

伊沼「守道先輩...大丈夫です、背中を擦りました...」

守道「バカか?そんなんで大声だすなアホ。ちゃんとやれ」

一輝と伊沼「はい!」


練習は続き18時を過ぎようとしたところ。

監督「よし、今日はこの辺にするぞー、三日後に試合あるから気を引き締めていけー」

選手達「はい!!お疲れ様です!」

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