第10話

「うわ〜!!海だぁ!!」

「あはは!喜んでもらえてよかったよ!ここは俺の思い出の場所でもあるから」

レオ様にあの後海に連れてきてもらい、人生初めての海で私ははしゃいだ。ここは地図に載っていない私たちが住んでいる外れの地域だ。町中もとても活気的で私は色々興味深々だった。

それにここに住んでいる人たちはみんな私と似た痣ができていた。

「あ!リリー!今日からこの家で過ごそうね!」

連れてこられたのはとても豪華な豪邸で海の近くでいつでも遊んでいいと言われた。中に入ると魔法で色々なものが動いている。私はとても興味が湧いた。

「レオ様!これって……」

「あぁ、実はリリーの目には見えないけど形を自由自在に操ることのできる俺の部下たちなんだ。おーい、リリーが来たからお前たちを紹介したい!」

すると3人の男の人が私の目に見えた。

「こんにちは!リリー様!僕はマテオ!よろしくね!」

マテオさんはとっても可愛らしい顔つきをしていて私をギュッと抱きしめる。

「こらこら、マテオ。リリー様に抱きつくな。あ、俺はディラン!」

ディラン様の肌は焼けていてニコッとした笑顔がとっても眩しい。

「最後は俺か。リリー様、俺はアデオ!俺たちそれぞれ使える属性が2つ種類あるんだ!1つはみんな持ってる透明属性、もう1つはマテオは大地の力、ディランは海の力、俺は重力の力!」

3人を覚えるのが必死だった私。だけどそんな私に気さくで話しかけてくれてその日はとっても楽しい日になった。

夕方になり、部屋でゆっくりしていると痣がまたできた。私はみんなに隠すようにおしろいを塗ろうとするとその様子を見たマテオさんがいた。

「リリー様それって……






















この地の初代王女にしか出なかった紋章じゃないですか……!」

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