第3話
あの時ああ言ってしまったから私はしばらく反省しなさいと言われ部屋に閉じ込められた。4人が交代制で毎日毎時間私の部屋にいる。私は窓を眺める。
「リリー?さっき町で綺麗なドレスがあったから着てみない?」
カリム様は首をこてんとしてあざとく聞く。しかし私は首を横に振り窓を眺める。しばらくすると家に馬車が入ってきた。どう見ても豪華だ。そこから出てきたのは私が幼い頃に会って、ずっと想っていた男の子だ。私は興奮のあまり、カリム様を呼んだ。
「カリム様……こっち来て……!あの男の子……!!」
男の子は私に気づき、私はドキドキしてしまった。まるで獲物を狙うような目をしていたが、ニコッと微笑んだ。カリム様は男の子を見ると急いでカーテンを閉め
「リリー、しばらくここにいて」
とカリム様は言い部屋を出た。
私は部屋にいてと言われたが、私はお腹が空いてしまいこっそりと部屋を出た。すると会議室から声がドアから聞こえて
「国の予算費用をもっとこっちに回したいようだが……」
「しかしここを削るとこっちが……」
4人の仕事姿を見て私は改めて4人はすごいなと思った。しかし会議室にいるのはさっきの客に仕えているものだけ。どうやら客が席を外しているらしい。
私はせっかくだからと思い外に出た。案外簡単に出れた。するとそこには色んな店があった。
「うわ〜!!」
食べ物、花屋、ドレス、占いなど色んなものがあった。
後ろから突然声をかけられた
振り向くとそこには昔会ったことのある男の子がいた。それに豪華なものを身につけていた
「やっと見つけた……俺の……姫……」
私はその男の勢いよく抱きつくと男の子も抱きしめてくれた。私は泣きながら
「会いたかった……」
そう呟いた
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