エピソード42 激突!リヒト VS レフリー

 不意打ちを食らい壁に叩きつけられたリヒト。

 その攻撃を食らわせたのはレフリーと名乗るリヒトのような見た目の存在だった。


「さぁ、誰から俺とやる?やられたい奴からかかってこい。」


 と和也達を煽るレフリー。

 その後ろに守られる【ZARIGANI】。

 壁に叩きつけられて相当なダメージを受けてすぐには動けないリヒト。

 その現状一転な状況にHOPPERの隊員達と和也は動揺していたがそんな心境でも動こうと各々が出来る事をやろうとサポートや前線、後方支援、怪我人の保護に徹する。

 その前線の先頭に立ち、リヒトが戦える状態になるまで当然現れたレフリー相手に立ち向かう。


「なんかぞろぞろ動いたな。まぁなんでもいい準備が出来たようだな。さてとやるか。」


 一瞬で和也の間合いに入る。

 そして一発打ち込んで来るそれを反射的に防御する。

 だがそれでも押し出されるだけの威力を浴びる。

 すかさずもう一発を入れようとすると他の隊員達が光線銃で邪魔をする。


「こざかしい真似を!まずは奴らから黙らせるか。」


 標的を和也から先程レフリーに攻撃を仕掛けた隊員達に向く。


「ま、まずい!気を付けろ!!」


 瞬時にレフリーは隊員達に一撃与える。

 致命傷にはならなかったが戦闘は続行不可能にされた。


「化け物かよ。」

「これですっきりした。で、どうする?お前が続きをやるか?」


 と和也に問うレフリー。

 想像絶するレフリーの強さに動揺しながらこう返した。


「あぁ!お前なんか俺一人で十分だ!!他の者達は休んでろ。」

「良い口ぶりだ。お望み通りお前の相手をしてやる!」


 と互いに戦闘態勢に入り、攻防を繰り広げる。

 レフリーの拳型の武器を相手にバトルスーツの機能をフルに使いつつこれまでの戦闘経験を駆使して何とか食らいつく。


「へぇ~お前、なかなかやるな!」

「そりゃどうも!」


 数分間激しい戦闘を繰り広げるだが、徐々にバトルスーツの活動限界が近づいて来た。


(くっ…、このままじゃ身が持たない。早く…動けるようになってくれリヒト。それまではなんとしても俺が繋ぐ!)


 と心の中で覚悟を決めた和也は格上相手に何とか肉弾戦を繰り広げる。

 それから数分粘るがそろそろスーツの限界でやり合えなくなって来た和也。


「おいおい、どうしたさっきより勢いと威力と速さが落ちて来てるぞ?ふざけてるのか?それとも体の限界か?」

「くっ…ごちゃごちゃうるせぇ!!例え俺がどうだろうがお前から俺が引く訳にはいかないんだよー!!」

「そうか…。その気迫は悪く無い。だが、俺は物足りなくなってきたしそろそろ指令を果たさなくちゃならんからな。終わらせる…。」

「な、何…!?」


 雰囲気が一気に変わり和也の攻撃を交わされる。

 そしてその時、重い一撃がくると和也が思った。


 その時…



 リヒトがレフリーの攻撃をさばき、和也を助け出して仲間達の元に逃がした。


「すいません。動けるのが遅れてしまって。」

「問題ない。こうやって現に俺を助けてくれた。それだけで十分だ。だが問題は…」

「分かってます。急に現れたアイツですよね!」

「あぁ、勝て無さそうなら撤退できるようにするがどうする?」

「今はハッキリとしたことは言えないですね。やってみないと何も…」

「ならどうなってもいいように準備しておこう。」

「お願いします。」


 と敵から少し距離を取った所でこれからの打ち合わせをする。

 とりあえず襲われないうちにリヒトだけレフリーの居る所に戻るとキメラ生命体【ZARIGANI】が居なくなっていた。


「おかえり。戻って来るのが遅かったからうちの【ZARIGANI】は主様のように戻させてもらったぜ。お前らの相手なんて俺一人で十分だからな。」

「そうか。お前はあの化け物共と姿が違うな。だけど奴らの仲間なのか?」

「あぁ。そうだな。同じ主様の傀儡と言う意味では同じだ。だが概念的には貴様と同じらしいぞ?主様いわく。」

「なんだと…。」

「さぁ、お喋りはここまでだ。ここで貴様を葬ってやる。」

「そうだな。聞きたい事は沢山あるが貴様を生け捕りにして履かせるのも悪く無い。」

「ふっ…やれるものならやってみろー!」


 と言いながらリヒトに襲い掛かるレフリー。

 それをとらえて受け止めるリヒト。

 その後も怒涛のレフリーの格闘技のラッシュがリヒトを襲う。

 それを透かさずEC刀抜いてを構えて捌きながら攻撃を仕掛ける。

 驚きながらも勢いそのままで攻撃を受けつつも攻撃を仕掛けてくるレフリー。

 どちらも一歩を引かずに攻める。

 数分間攻防が続く。


 一旦互いに距離を取る。


「お前思ったよりやるじゃないか。いくら力加減を調整されたとは言えちゃんとやり合える奴はあまりいない。流石幹部のクロウを倒した奴だ。」

「そりゃどうも。だがお前も得体の知れなさがこれまでの奴らとは段違いだ。」

「それはそうだ。力も俺の全てもそして組織の全てもお前ら如きでは見通せない。」

「くっ…。」

「だが、良いだろう。貴様を葬る為に力の一端を見せてやろう。」


 そいうと腰に着いているリヒトと同じようなベルトをいじり始める。

 嫌な予感がして食い止めようとレフリー迫るだが一足遅かった。

 制御のリミッターは外れていた。

 そんな中懐に飛び込んだリヒトに重い一発を浴びせる。

 その攻撃はリヒトに命中し天井に叩きつけられる。


 そして不敵にレフリーがこう言う。


「ここから本気の殺し合いだ。」


 力を解放したレフリー相手にレフリーはどうするのだろうか?



              続

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