エピソード43 レフリーの実力

天井に叩きつけられたリヒトに追い打ちをかけようと天井まで移動する。

天井までたどり着くとリヒトの足を掴んで天井から引き抜く。


「おいおい~まさかあの程度でやられてないよな?」

「当た…りまえだ…。」

「そりゃ、良かった。まだまだ俺の実力はこんなもんじゃないからな!その身に体感して行ってくれよ!!」


と言いながらとリヒトに攻撃を仕掛ける。

それをなんと腕でガードするが重過ぎてジワジワと痛みが体を駆け巡る。

回し蹴りを仕掛けようとした瞬間すぐにAIに切り替えその攻撃を捌かせるリヒト。


「な、なんだ?動きが変わった?」


少し動揺をするレフリーを他所に落としたEC刀を拾いに行くリヒト。

拾うと今度は攻撃をAIに任せ攻める。


「くっ…さっきからなんだ!コイツ…別人のように動きを変えてやりづらいな…。」


少し後手に回るレフリー。

ここぞとばかりに攻めて隙を作るその隙にすかさず得意の一撃を叩きこむ。


「くらえ。簡易版覇刀光一撃!」


腹目がけて一撃貰うレフリー。

その隙にここぞとばかりに攻撃を仕掛けるリヒト。

それを受け、なかなか反撃が出来ずにいたがなんとかEC刀の攻撃を腕で受け止めてそのまま握力で自分の方まで引き寄せて腹を殴る。

攻撃を受け、その威力に痛みで叫ぶリヒト。

そのまま追撃をリヒトに浴びせるレフリー。

その攻撃くらって体に蓄積されていくリヒト。

自力で動いて対抗する余裕が無くて行動の全てをAIに身を委ねた工義。

AIが敵の攻撃を考えてリヒトとしてレフリーに立ち向かう。


「くっ…またこのパターンに変わったか。だが、今なら少し慣れて来たからな問題ない。」

「テキヲ、ホソク、ハイジョ…。」


痛覚共有を遮断しているお陰で無茶な動きやためらいが無いのである程度は渡り合うが段々慣れて来られて攻撃をさばかれ始めたリヒト。

レフリーにだんだん押され始めるリヒト。


「もう貴様のやり口には慣れた後は始末するだけだ。」


レフリーからの攻撃を数発攻撃を浴びてじわじわと衝撃を浴びて段々AIがバグり始める。

そのバグに伴い工義本人に行動の権利が戻り始め、痛覚遮断が解除され痛みが工義に体を駆け巡る。


「うっ…ううぅうああああああ!!」

「な、なんだ急に、アイツ叫び出して⁉まぁ、何でもいいか。どうせ息の根を止めれば黙るしな。」


と言いながらリヒトに近づくレフリー。

必死に痛みに耐える事に意識が行き過ぎて冷静さを欠いているリヒト。

せめてもの抵抗と言わんばかりにがむしゃらに攻撃をするが交わされて最終的に右腕を掴まれてレフリーの腕力でリヒトの右腕をへし折った。


「うぅうあああああ右手がぁぁぁ!!」

「うるせぇ。黙れよ。」


腹減りをしてリヒトを蹴り飛ばすレフリー。

そしてレフリーは己の技を叩きこもうと構えを取る。

ベルトをいじり暫く己の拳の武器にエネルギーを貯める。

その間リヒトはダメージを受けすぎて蹴り飛ばされた場所から動けなくなっていた。

リヒトが動けない間にエネルギーの重点が完了する。


「さぁ、これで終わりだ。黒拳熱円波こくけんねつえんは!!」


成す術無くリヒトはレフリーの必殺技を直撃する。

辺りが爆散する。


何とか致命傷にはならなかったがもう虫の息になっていたリヒト。

そんなリヒトに近づくレフリー。


「凄いなそのテクノロジーそんなにボロボロになってもその姿を保っていられるとはな。まぁ、変身者が死んだらそれはどうなるんだろうな?よし、それじゃ、トドメだ。」


と重い一撃を浴びせ、仕留めようとしたその時…。


「青鮫牙よ。」

「!?ボス…。」


ととどめを刺そうとするとEAGLEのボスが呼び止める。


「何の御用ですか?主様。」

「今すぐお前にやってもらいたい事があるんだがいけるか?青鮫牙。」

「主様がおっしゃる事であればなんでも致しますよ。」

「そうか。ならつい先ほど入った情報なんだが今お前の居る場所から近くの場所にある海の奥深くに私が今一番欲しい鉱石が取れると聞いたのだがその鉱石がとても硬くてデカい岩の中にらしいのだ。お前の力を使って他の誰かにとられる前に入手して来て欲しいのだ。情報元がとある政府の情報から得たものらしいのでな。それではその鉱石のデータや特徴や取り扱いについてこれから送る至急その場を離れて向かえ。」

「了解しました。必ずやまっとう致します。」

「楽しみに待っているぞ。ではな。」


と言うと加工声のボスの声は砂嵐のような雑音に飲まれて消えて行った。

ボスとのやり取りを終えるとひと呼吸してからリヒトの方を見てこう吐き捨てる。


「お前は運が良いな。主様の至急の命が無かったら確実にここで殺していたぞ。次は確実に息の根を止める…。」


と吐き捨てるとHOPPERTHEVEHICLEに乗って駆け付ける。のボスの言いつけを叶える為にその場を飛んで後にする。


それから暫くして辺りが静かになった事を確認して和也達が現状を確認してからリヒトに駆け寄る。


「リヒト!!大丈夫か?」


その勢いと声量で意識をはっきりさせて頷いて返事するリヒト。


「これから桜一文字がHOPPERTHEVEHICLEに乗って駆け付ける。それに乗ってここから脱出する。お前がそんな状態だから後の事は俺達に任せてゆっくり休め。後は俺達がどうにかする。」


現状を知らせる為に一方的にリヒトに話しかける和也。

それに何とか想いを伝えたかったリヒトはこう言う。


「後は…任せます…。」


そう言い切ると気が抜けたのかリヒトは意識を失った。


その後

予定通りに桜一文字と合流し、EAGLEの残党に脱出を妨害されながらも全員無事に生きて敵の作戦基地から脱出。

無事にHOPPER基地に帰還出来たのであった。



          

                続

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