エピソード32 HOPPER VS EAGLE攻防戦十七
キメラ生命体【クロウ】から二重攻撃が放たれるもリヒトの修行の成果の片鱗の一部である型の一つを披露して圧倒した。
クロウはその技に飲み込まれて爆散したが果たして…
技を放ち終えたリヒトは技で発生した炎をエネルギーに戻し、地面に着地する。
「ふぅ~何とか試した事なかったけどブースターで飛びながらの型は全然修行できなかったけど何とかなって良かった…」
と感傷に浸っていると爆散した中からキメラ生命体【クロウ】が空から降って来てそのまま地面に叩きつけられた。
それを見るリヒト。
「あれは一体どうなって落ちて来てるんだろうな…俺的にはあれで仕留められたとは思ってないけど…油断は禁物だ。」
と警戒態勢は解かず、クロウの動きを観察する事に決めたリヒト。
観察するが暫くクロウは動かない。
だが消滅する気配も無い。
何か企んで全く動かないのか、それともダメージ的に動けないのか現状分からないので悩むリヒト。
「うーんこれはどっちなんだろうな。このまま放置するか…今のうちに追い打ちで攻撃するか…よし、絶好のチャンスだ。ここで倒そう。」
と決め、クロウの所へ近寄る。
そして追い打ちでEC刀にエネルギーチャージして切りつける。
それを受け止めるクロウ。
「ふん!さっきの攻撃は結構効いたぞ。だが、あの程度ではまだ死なん!」
と黒いエネルギーを周りに放ち攻撃を当てる直前だったリヒトもそのエネルギーの圧に押し出され吹き飛ばされる。
「これからリヒト。貴様に私が何故幹部のキメラ生命体なのかその真価を見せてやる!」
と言い放つクロウ。
そう言い終えた後にまた姿をより攻撃的に変化した。
リヒトはブースト噴射で何とか体制を立て直す。
その姿でリヒトの方に近づいてくるクロウ。
「さっきのお返しだ!ブラック・バード・キャノンΩ!!」
と和也に放った攻撃の強化された技を放つ。
「や、ヤベェ…!?間に合わ…」
急いで巻き込まれないところへ避難しようとするが間に合わずに食らってしまう。
壁を更に穴を開けて消えて行った。
何とかブラック・バード・キャノンΩの能密度な部分ではなく威力が下がっている端の部分に当たったのでダメージは負ったが負傷で済んだ。
「あぶねぇ…まともに食らったらただじゃ済まなかったな…」
と技の威力に少し想像してゾッとするリヒト。
その自身の攻撃が少し当たっただけとはいえ、あまり負傷していないリヒトを見て
クロウがリヒトにこう言う。
「あれを食らって戦闘不能にならんとはな。まぁ、この程度で死ぬ輩とも思っていないが幹部の実力を今、体感させてやる。」
荒々しく怒涛の攻撃を放つって来るクロウ。
それをリヒトの中に搭載されている機能の一つのシステムアシストも得ながらクロウの攻撃を捌く。
だが、何個かの攻撃を貰ってしまった。
「くっ…さっきより威力と正確性が上がっている…」
「そう、幹部たる所以は知略、判断力、己の能力の汎用性、そして力を使いこなす力だ!」
もう一撃放とうとしたその時…クロウを背後から攻撃してきた。
「誰だ!?」
「工義殿はやらせない!」
そこに現れたのはHOPPERTHEVEHICLEに乗った桜一文字だった。
それを見て驚くと同時に問いかける。
「桜さん!なんで戻って来たんですか!ここは危ないです!早く逃げてください。」
「私もただ加勢しようなどと思ってここに戻ってきた訳ではない!工義殿の忘れ物を届けに来たのだ!」
「忘れ物?」
「和也殿がやられると思って焦って飛び出して行ったから二刀流する為に必要なもう一個の専用の特注な一本を忘れていたのでな!」
「そう言えばそうだった!通りでなんか足りないなと思ってたけどこれか!最高のタイミングだよ桜さん!」
とやり取りにしその間にもHOPPERTHEVEHICLEの様々攻撃を使って邪魔できないようにクロウの妨害を阻止していた。
そしてHOPPERTHEVEHICLEの中から物を発射する部分からもう一本をリヒトに向けて発射する。
それをしっかり受け取る姿勢になって放たれたもう一本をしっかり受け取った。
「ちゃんと受け取ったよ!桜さん。ありがとうー!」
「よかった!それじゃ後は頑張って下さい。私は避難してる人達を守りに戻ります!あっ、そうだ!工義殿ー!送り届けた和也殿の命に別状はないですよ!なので細かい事は気にせず思いっきり戦って下さいー!」
と叫びながら撤退する為の威嚇をクロウにしながらリヒトに報告する事を伝えてながらまた避難して行った桜一文字。
結局また邪魔されたクロウは不満を垂れる。
「またあの女にしてやられてしまった…一体何なんだ…!」
とリヒトは和也が無事な事を知り、喜びを嚙み締めながらクロウが桜一文字の事に向きになっているうちにもう一本の物をEC刀に変化させ二刀流になった。
「これでやっと修行の全てを引き出すことができる!」
完全に逃げ切られると意識を桜一文字からリヒトに意識を変えるクロウ。
その二刀流になっているリヒトを見てリヒトに向けて投げかける。
「大げさに何を渡されたかと思えば…刀が一本増えただけではないか!あの女も変な物を渡しに来たものだ!その一本御刀では戦況は何も変わるはずが無いというのに…!」
それを受けてリヒトが言い放つ。
「何言ってんだ?クロウ!この一本があるか、無いかで全然ちげぇよ。これから俺の修行成果をお前の体に刻み込んでやる!!」
と言い捨てるとリヒトが構える。
これからがリヒトの修行の成果の神髄が披露される。
続
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