エピソード33 HOPPER VS EAGLE攻防戦十八
キメラ生命体【クロウ】とリヒトがEAGLE基地内で頂上決戦を繰り広げ
段々クロウに押され初めていたその時、桜一文字が戦場にHOPPERTHEVEHICLEに乗って駆け付ける。
その駆け付けた桜一文字の目的は現地に来た時にリヒトが忘れて行ったもう一本を渡しに来たのである。
HOPPERTHEVEHICLEの万能な機能の数々のお陰で目的通り、リヒトに忘れ物を受け渡すことに成功したのでそのまま去って行った。
受け取った一本をEC刀に変化させ、リヒトは二刀流になった。
これでリヒトは修行の成果を万全に出せるようになったのである。
EAGLE基地内で
「ははははっ~!刀が一本増えたくらいで一体何がそんなに代わるというんだ!ならこの私にそれを見せて見ろ!」
「あぁ、言われなくても見せてやるよ。お前を倒す為に。」
と言ってブースターでクロウの元へ迫る。
そして挨拶がてらに二刀流の斬撃をクロウに浴びせる。
その速度と威力を侮っていたクロウがダメージを実感して絶叫する。
その姿を見てリヒトはクロウに言う。
「この攻撃はこれまでの非じゃねぇぞ。これはほんの少しの攻撃しか浴びせてねぇ。そんなすぐに上手く扱えるもんでも無いからな。」
それを聞き痛みに耐えながらクロウは言う。
「一体一本が増えただけで何が変わるというんだ…!」
「そうだな。敵にべらべら大事な事を話す筋合いはないんだが強いて言うならこれまでの全てが変わった。」
「全てだと…これまでの無駄な動きや構えや行動全てを洗練させる事とこれまでの戦闘データをリヒトのシステム自体に覚えさせて対処させるとかまぁ、そんなもんだ。これ以上は何も教えねぇけどな。」
「くっ…こんな短期間でこんな風にできるHOPPERの環境は恐ろしいという事だけは今ので理解した。」
「そうか。さて、修行の成果を試させてもらおうか!」
「相手してやる。」
そう言うと両者己の力を相手に出していて攻防を繰り広げる。
黒いエネルギーのオーラを放つがEC刀を地面に付き刺し、耐えるリヒト。
次の手に先程も使った羽根でドーピングした拳でリヒトを連続で殴る。
それをEC刀二本で正確に受け止め捌く。
ある程度受け、出来た少しの隙にEC刀で一撃入れる。
それを羽根で防ごうとするがそれを貫通してクロウにダメージを与える。
そしてその一撃がクロウに直撃した事で怯んだ隙に追撃でもう一撃をもう一本のEC刀で与える。
それを受け、悲鳴を上げるクロウ。
自身がだんだんリヒトの攻撃に対応できていないという事を感じ始めるクロウ。
「くっ…なんでこんな事が!?私は幹部だというのに!」
「なんだ、お前も薄々わかって来たか、クロウ。」
「何をだ!」
「何をってそりゃ俺とお前の実力差にだよ。」
「う、うるさい!認めん…認めんぞ!まだ終わってない!」
とリヒトに言われたことに向きになるクロウ。
無造作にリヒトに野性的に攻撃を仕掛けるクロウ。
だが、それをEC刀二本で捌くリヒト。
そして受け流されて生じた防御の穴を目掛けて二刀流から放たれる斬撃で
押し飛ばされるクロウ。
そのざまに対する怒りからカラスの羽根をライフルに形状変化させ更にもう一つ作り出し黒いエネルギーをチャージしリヒトをロックオンする。
それを見たリヒトは状況を考えるとあれを使うしかないと思い修行で身に着けた型
の構えをする。
そして互いに準備が完了し相手に放つ。
「消えて無くなってしまえ!!ダブル・ダーク・プロージョン!!」
「
黒い二つの強大なエネルギーがリヒトを襲う。
だが、それを体を高速で回転させ無数の斬撃を放ちその斬撃の余波がだんだん竜巻のようになっていく。
その二つがぶつかり合う。
暫くぶつかり合いながらもだんだんクロウの放ったダブル・ダーク・プロージョンをリヒトが放った竜巻斬時雨が飲み込んで行く。
そしてそのまま飲み込まれていきクロウもろともリヒトの竜巻斬時雨に巻き込まれて押し出されてクロウの攻撃で空いたEAGLE基地の外に通じる穴に運ばれて外に出てリヒト本人がクロウの居る部分まで辿り着き攻撃を浴びせ、浴びせ終えると外の地面をブースターを使って安全に着地する。
それに反しクロウはダメージを受け、すぐには身動きできないのでそのまま地面に叩きつけられた。
それを見てリヒトが独り言でこう漏らす。
「たまたま外に出てしまったけどあのまま基地内に留まる必要も無いしこのまま外で決めるか!まぁ、また俺の技を浴びせてもなかなかタフなクロウ相手に仕留めるまでは行けるか分からないが…多分クロウを確実に仕留めるには奥義じゃないとダメなんだろうが…周りへの被害や身体的負担が多いんだよな…この型。ポンポン放てるほどまだ極めてないから今は
と自身の状態について冷静に考えるリヒト。
このままリヒト優勢にこの戦いは終わるのかあるいはまだクロウが何かしてくるのかまだ戦いは終わらない…
続
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