エピソード16 HOPPER VS EAGLE攻防戦一

 父の手がかりを手に入れ、やっと自分自身の目的が少し進んだ工義。

 とその帰りにキメラ生命体と戦闘したりと色々あった工義。

 だが、その日のビックな事は大掛かりなEAGLEとの多胎の火ぶたが切られる事が決まった事である。


 その決定から指揮部隊と実働部隊の連携の打ち合わせ

 武器の補充と確保、隊員達の健康面のチェック、リヒトに姿を変える装置のメンテナンス、隊長の和也の現場復帰など作戦実行の準備であっという間に時は流れ

 いよいよ全ての準備を整え作戦を決行する日を迎えた。


「諸君、今日まで準備ご苦労!だが、今日が本番だ。我々はこれまで基本的に事が起こった後や小さい支部を責めるので精一杯だった。だが、ここ最近でやっと我々の努力が報われてきて

 奴らに対抗出来る手段や戦力を手に入れた!そして今回は事前に敵の情報をこちらが得た状態で攻める事が出来る。その有利な状況で必ず!敵大型基地をキメラ生命体、戦力を含めて破壊する!ただし、作戦中に敵が使用する道具を奪取しても構わない。帰還後は技術班に回すように!詳しい詳細は事前に君達に渡したデータを元に各々の役割を現地では取るように手の空いた者は他の者のサポートに周れ。最後に現地で起こった事態は常に我々指揮部隊は取れるようにしている何か事態が起こり話をしたいのならばその環境で連絡を取るように!!私から言う事は以上だ。では、作戦開始!」


 と指揮官の灯の号令で作戦が開始された。

 移動手段を使い、敵アジトへ実働メンバーで向かう。


 特殊大型移動車内


「チェンジ。」


 リヒトへ作戦開始の号令と共に姿を変え終わるとすぐに発車した。


 EAGLE基地にて


「ふぅ~数日前の【忍人殺マンティス】の肉体移送が大変だったな。」

「あぁ~だよな。クロウ様が凄く慎重に運べと怖かったよな。」

「なんかここだけの話だけどよ。この基地で集めた技術をフルに生かして成功した個体だったから組織内の成果としても大事だったらしい。」

「へぇ~」


 と基地内の中間兵が雑談している侵入者が基地内に侵入した時にのみ鳴る警報が鳴った。


「これは侵入者の警報なんだなんだ!?」


 三方向からクロウが指揮を取る大型基地内に侵入した。


 侵入した場所は


 正式入り口方向

 裏出入口方向

 地下通路方向


 リヒト達主力部隊は裏路地からである。


「敵の基地の中だけあって流石に敵さんもいつもよりいるな。だけど!今はこんな所で足止めを食らってる場合じゃない!俺達にかかってるからな!」


 と気合を入れて量産型キメラ生命体アントを退治して行く

 リヒト、和也、その他部下十三人

 着実に先に進んで行く。


 他の部隊の隊員達そして今作戦のみ三つの部隊のうちの一つのリーダーを任された柏木元輝。

 確実に敵をかく乱と足止めをしているという幸先の良いスタートを迎えられたHOPPERメンバー達。

 先に進んで行くとやはり敵の根城という事もあり、キメラ生命体のEAGLE基地内に居るクロウ以外の三体が立ち塞がって来た。

 各々の方向で立ち塞がって来た。


 キメラ生命体【スクワロル】


 キメラ生命体【ヘッジホッグ】


 キメラ生命体【モンキー】


 この三体が現EAGLE基地内の戦士としてHOPPER基地兵士に襲い掛かる。


 正面入り口方向にて


「お前達が噂のHOPPERとかいう俺達の作戦の邪魔をする集団か。」

「そうだ。俺達は今日ここで貴様らをリヒトさん達と葬ってやる」

「面白いやってみろッサー!」


 とキメラ生命体【スクワロル】が言い放つと戦闘を開始した。


 裏出入口方向にて


「あっ、侵入者みっけだハリ!」

「キメラ生命体か。こんな所で無駄に時間を使ってる暇はない。最短で倒そう。」

「おう!援護は任せろ。」


 とこちらはリヒトから先制で攻めた。


 地下通路方向にて


「お前達は何なんだキー!」

「俺達はお前らから人の自由を取り返す組織だ!」

「そうなのかキー!自分の役割をこなして行く為にさっさとお前達を退治するキー!」


 と言うとキメラ生命体【モンキー】が持ち前のトリッキーな動きで攻撃を仕掛けた。


 この現状を基地の心臓部の幹部室で眺めるキメラ生命体【クロウ】


「何故奴らがここに…想定外の事態だが対処してやろう。まぁ、こうなってしまったら仕方が無い。ここで奴らを潰しボスの目的の為にも良い機会だ。何かあればこの私自らが手を下してやるか…ふっ。」


 裏路地方向にて


 EC刀を使いキメラ生命体【ヘッジホッグ】と激しい斬り合いをする中に的確に支援攻撃を放つ和也。


「こいつ…特に強い訳じゃないが…めんどくさい戦闘スタイルだ。」

「針部分を多様に生かした立ち回りが厄介だ」

「ふっ、俺は、戦闘タイプではないがだがらと言って弱い訳じゃない!任務で様々事をこなして来た俺はお前たち戦闘馬鹿には出来ないやり方が出来る!」


 と言いながらジワジワとリヒト達を翻弄する。


「くっ…攻撃がめんどくせぇな。決定打が足りない。だからどうしてもごてにまわっちまう。」

「ふっ…馬鹿と経験値が足りないからそうなる~!」

「なんだとー!!」

「ふっ隙あり!これでも食らえ!ニードル・トルネード!!」

「や、ヤバい…」


 キメラ生命体【ヘッジホッグ】の無数の鋭利な針をトルネードのような動きでリヒトへと放たれる。

 リヒトはこの攻撃を対処する事は出来るのだろうか…


          

            続






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