エピソード7 敵の新たな目的とリヒトの追求

 先日の戦いを無事終えた工義達。

 和也は体は負傷したが、その間は安静にしながら工義のトレーニングのトレーナー的役割に周り、肉体と体を戦闘の時に動かせるようにするトレーニングを工義はしていた。


「良いぞ!先日まで素人だと思えないくらいこの短期間で身のこなしや肉体の筋肉力や握力とかも付いて来てるじゃないか。先日の体の回復力にもビックリしたものだが、この調子でEAGLEの野望を阻止するぞ。」

「そうですね。前回の敵のような奴らがまだまだ居るんですもんね。」

「あぁ、俺達には勝つ事しか選択肢は無い。勝たなければそう遠く無いうちにEAGLEのボスとやらの思い通りの世界になってしまう。」

「まぁ、俺的にはどこかで生死不明な父親の情報も知れたら良いんですが…」

「武志さんの事か。まぁ、あの人もEAGLEの事を追ってるし、そのうち何か知る事も出来るだろう。この組織の中では名の通った人だったからな。」

「はい。俺は会って話したい事があるんで是非生きてて欲しいですね。」

「そうだな。」


 とトレーニングしながら話していると

 暫く工義が動き回って休憩していると

 コンコン

 とノックオンが鳴り

 返事をすると光が入って来た。


「やってるわね。頑張るのも良いけどちゃんとお風呂も入るのよ。」

「後で入ります。」

「そう?なら良し。そうだ!工義君に用があって来たんだった。リヒトについてちゃんと説明したいなと思って。後今作ってる試作品を試して見たいから。丁度作戦の時に色々知っておいた方が良いと思うから貴方も来る?和也隊長」

「そう言う事なら俺も行こう。トレーニングはまた別の時にしよう。工義」

「そうですね。今度にしましよう。それじゃ早速行きましよう。光さん」

「そうね。行きましよう。」


 そして基地を実験室がある所まで進み

 実験室の中に光がパスワードを解いて工義だけ中へと入る。

 そして中が見える実験室の中が見えて指示を送れる部屋へと和也と光は移動する。

 中から早速指示をする。


「工義君まずは早速中でリヒトに姿を変えてみて」

「分かりました。」


 と言うと姿を変える手順をしリヒトへと姿を変えた。


「まずは今、リヒトについて分かっている事をまずは見せてくれる?」

「分かりました。やります。」


 オートシステムで動いてみたり、練習用の竹刀を拾ってEC刀に変換させたり、EC刀を壁にエネルギーを凝縮して投げたり、ブースターを使って飛んだり、回し蹴りをしたりして見せた。


「こんな感じですね。今のところ分かってる事は」

「なるほど今使える機能の六割くらいなのね。ならこれから今使える機能を教えるわ。よく聞いて」

「分かりました。教えて下さい。」

「まずは肩の方から角のような突起物を出し相手にタックルをしてダメージを与える事が出来る。それはベルトの端の部分に手をかざし、召喚と言えば両肩から粒子で構築して生えて来る。とりあえずその方の装備の名前はタックルダガーね。まずはやってみて。」

「了解です。手をかざして召喚!」


 そいうと光の粒子がリヒトに集約し鹿の角のようなデザインのタックルダガーが生えて来た。


「おぉー!すげぇ!」

「でしょう。使い勝手が難しいけどどこかでは使えるはずよ次に補足説明で言うとEC刀や拳や足同様にタックルダガーもエネルギーを集約して攻撃する事も出来るわ。」

「なるほど。今度の実践で試して見ます。」

「そうして頂戴。実践データーも欲しいしね。それで次に教える機能はなんと…!さっき教えたタックルダガーとEC刀は合体します。」

「え、そうなんですね。」

「実はそうなんです。そしてやり方はさっきのタックルダガーを出した状態でEC刀を肩の方に向けてドッキングと音声認識で言うとEC刀が粒子に変換されて私がプログラムした通りの物が出来るはずよ。やってみて」

「は、はい!さっき使った竹刀に触れ、言われた通り方の方に近づけて、ドッキング!」


 と聞いていた通りに言うと言っていた通りに肩に合体した。


「おぉー!でもバランスを取るのが難しいですね。普通に立ってる時は!?」

「だからタックルか、ブースターを使った空中戦の時にお勧めよ。」

「なるほど。よし、試して見よう。」


 と言うとブースターを使って飛び回るリヒト。


「確かにこっち向きですね。これは。ところでこれはどうやって解除したら良いんですか?」

「そうね。ドッキング解除破棄って言うと一気に二つとも取れてリヒトの通常の形態に戻るわ。まぁ、分離したいだけならドッキング解除、肩のタックルダガーだけを解除したいなら破棄だけね。」

「分かりました。ドッキング解除破棄!」


 と言うと元に戻った。


「順調に作動してて、とりあえず一安心ね。あ、そうそう。最後に今遠距離でも戦えるようにエネルギー銃を制作中だから名前は出来てから付けるとして後十五パーセント出来上がれば完成よ。期待して待ってて!」

「それは楽しみです。」

「とりあえず、今日のところはここまでよ。お疲れ様!ありがとう!」

「はい。お疲れ様でした!」


 と言って実験演習は終わった。


 一方その頃EAGLEでは


 キメラ生命体【クロウ】が新たなキメラ生命体に命令を出していた。

「新たな我々の同志、キメラ生命体【ベェアー】よ。登山に来る人間共を襲い、我々の手駒として捕縛して来い。それがボスからのご命令だ。やり方は貴様に任せる。」

「分かりました。必ずボスのご命令を遂行して参ります。」

 と動き出していた。


 果たしてどう立ち向かうのだろうか…


    

              続


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