第3話腹をくくりましょう!!

「はぁ」








あれから一日たった。




今は、自室で一人。




家族には、お前何やってくれたの?あぁ?みたいなことを言われた。元々、嫌われてたし、別に良いんだけど…












「シフォン」




呟くと、私の腰ぐらいしかない少女がポンっ!という音と共に現れた。




私の契約精霊のシフォンだ。




「どーしたの?」




「あのね」




かくかくしかじか








「じゃあさ、逃げよっ!」




「うん…、え?」




逃げる?




「ちっさくしてあげる」




「え、ちょっと、わ!」




ポンっ!








「いったぁ」




ダンと床に落ちて、




「もう!何するの!」




「ちっさ~い」




「え?……シフォン、おっきくなった?」








「もう!シリーナがちっさくなったの!!」








……え?








「え!?」












ちらりと鏡を見ると、シフォンと幼少期の姿の私がいた。












「ちなみに、戻せないから♪」




「はぁ?」












「逃げるわよ」




腹をくくりましょう!!








「でも、ドレスじゃ……」




「はい!これ!」








渡されたのは、平民の子供たちが着ている、麻?のワンピース。








「……用意周到ね」




「えっへん!」









明日の朝一にこの家を出るため、私たちは準備を進めた。

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