第30話 大型トラック・大型バス・大型トレーラーで24時間生活(中編) ⑦
現在。所持金、フィナリア7000円・ディア王女9000円・スメラ嬢7800円。
『それではいってらっしゃーい!』
を合図にスメラ以外の2人は、そのまま歩いて行った。
『皆別々……そもそもこのいちまん?ってお金ということは聞いたわ。どのくらい価値があるのかしら?ちょっと聞くわ』
『はい?どうしました?』
『このお金ってどのくらいの価値?』
『えっと……高い方としか……』
『なるほど分かったわ』
スメラはそのまま歩いて行った。
:確かに、1万円を価値として考えたら難しいよな?実際買えるものってたくさんあるし
:確かに難しい……
:価値聞くってことは買い物か?
:スメラ嬢が買い物か……てっきりフィナリアかと思ってたわ
:↑普通ならばフィナリアだと、誰もが思ったと思うぞ?
:GORIRA?
:やめろwww
『ここは?買い物できる場所?』
『いらっしゃいませ!ダイカケーキへようこそ!何を買いますか?』
『明日誕生日の人がいるから、そのプレゼントに撮影良い?』
『撮影は特に大丈夫ですよ!なるほど!誕生日ケーキですね!』
『けーき?この丸いの?』
『はい。もしかして食べたことありませんか?』
『ない』
『では1口食べますか?お金はいりませんので』
『良いの?』
『はい!ぜひとも。少しお待ちください』
と店員さんが店の奥に歩いて行ってしまった。
店の中にスメラ嬢が1人残される。
:ケーキ食べたことないのか!
:異世界って結構窮屈なんだなぁ……
:店員さんやさしい。
:ここ結構高かった気が……1万あれば行けるのか?
:余裕じゃね?
:さぁ、試食……反応楽しみ
『はい、どうぞショートケーキです』
『これが……』
『はい!残り物ですが……』
『じゃ、じゃあ……いただきます。あむ……。!!!!!??うーん!!ん~~~!!』
『ものすごい笑顔で食べてますね、嬉しいです』
:うわぁうまそう!
:100点満点の反応
:食レポ無しで美味しいとわかるこのスメラ嬢の顔よ
:クール系がこの顔になるの好きなの分かる?
:↑めっちゃわかる
『じゃあこれでお願いします』
『はい、ではどのケーキにしましょうか?』
『この赤い食べられるやつ』
『ショートケーキですね、オーダーメイドも可能です。ちなみに上に載っているのはイチゴって言う果物です』
『おーだー?』
『はい、時間はかかりますが、新しく自身が作りたいようにケーキを作ることが出来ますよ?』
『!それがいい』
『ではどうしましょうか?ショートケーキにしますか?』
『ん~他のフルーツも混ぜられないですか?』
『はい出来ますよ』
『じゃあそれでお願いします』
『ではここに誕生日の方の名前をお書きください』
スメラがスラスラと名前を書きだしていく。
ちなみにカメラには映っていない。
:え?誰なんだろ
:身内?
:可能性ある
:身内だったら誰なんだろう?フィナリア?ディア王女?
:もしくは異世界家族か
:さすがに本物の家族でしょ
:素性分からんのよなぁ……
:分かろうとするなよ
『はい、分かりました。えっと……どうしましょう?2時間ほどいただけますか?』
『大丈夫、散歩するから』
『でしたら私に考えがあります』
と店員さんが話した時カットが入る。
そして、今目の前には袋が用意されていた。
『ありがとうございます』
『保冷剤も入れているので、とりあえず明日の夜までは持つと思います。私もここまで大きいケーキを作るのは初めてでしたが、楽しかったです。またお越しください』
『それじゃあまた来るわ』
:カットオオオ!!
:待ち時間気になる~~!!
:グアアアア!!ケーキくいてえ!!
:ダイカケーキマジでうまいで
:わかる
※その後ケーキは、おちゃ漬けが全力ダッシュして、自宅の冷蔵庫に保存しました。
:テロップ助かるwww
:おちゃ漬け全力ダッシュは草
:テロップの使い方わかってるフィナリア
:おもろすぎるwww
そうしてバスの中に皆が集まっているシーンに変わる。
『はい、ということで皆さん楽しめましたか?』
『楽しかったわ!!』
『私も皆さんに褒められました』
『私も買いたいもの買えたわ!そんなことより……これはなんですか?』
スメラ嬢の言葉の後、バスの後ろを写した。
そこには……
あり得ないほどのお菓子とぬいぐるみが山積みになっていた。
:ディア王女取り過ぎで草
:結局ほぼ取ったのかwww
:やっば!!
:えぐすぎワロタwww
:なんだかんだ、皆いろいろあったのな
猫鎌ヒカリ:にゃにゃーん!私も耐久配信したいにゃぁ
夜亜きらり:私もお願いします!
:↑久しぶりに見たわ
:2人共最近忙しいらしいからなぁ……知らんけど
『とりあえず帰ったらすぐにまた試練があるから覚えといてな―』
『もう疲れたわよ』
『ディア王女、今のうちに少し仮眠取るのはいかがですか?』
『私は寝るわ。着いたら起こして』
『分かりました。では私は床で筋トレしときます』
『みんな自由すぎん!?』
:草
:自由すぎるwww
:フィナリアこれ以上筋トレしてどこを目指すつもりや
:大型トラックひっくり返す?
:↑見てみたい
:いっそのこと綱引き対決してみては?フィナリアVS自動車
:フィナリアのパワーがおかしすぎるからなぁ……
そんな会話で盛り上がっていたチャット欄なのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます