第22話 ゲーム生配信(ディア王女・スメラ嬢 編)①


『ふう……惜しかったですね……コントローラーこの操作するやつ買い換えます……』


:フィナリアよくやった!


:まさかP〇5コントローラーの取っ手握りつぶすとはwww


:握力えぐすぎて草


:バキバキバキ!!って言ってたぞ


『とりあえず、また次回の配信でお会いしましょう。お疲れさまでした皆さん。ありがとうございました』


一方ディア王女は。

同じく、買ってもらったP〇5で配信するために準備をしていた。


「全く……このぱそこ?とやらは複雑で難しいわ……一応私でも配信できるようにしてくれてるみたいなんだけど……うーん……」


いろいろガチャガチャ弄っているが、なかなか思うようにいかないらしい。


「フィナリアもう配信してるの!?速すぎるわよ!」


ディアは慌ててパソコンを起動する。

1人で起動したことがないので、ここも一苦労である。


「タイトルは……【スラム国王女がゲーム配信やっていくわよ!!】でいいかしら……日本語?合ってますわよね?」


ちらちらと、フィナリアがくれた紙を見て日本語があっているのか確認する。

この紙のおかげで、ディアとスメラは日本語を少しづつ理解をしているのだ。

しばらくして右側にチャットが流れ始める。

成功しているようだ。


「ふう……緊張するわね……えっとここまで来たら……左下の配信開始を押して開始……画面はゲーム画面になってますわね」


:ディア王女の配信楽しみ過ぎる


:ふぁいとー!


:いよいよ個別配信!!


『スラム国~ふぁい!おー!!』


:おーーー!!


:ERYYYY!!


:WRYYYY


:↑ジ〇ジ〇ネタやめてもろて


:草


『今日は【AMEK】というゲームをやっていこうと思うわよ!!』


:AMEKだあああ!!


:やばそうwww


:それな


『なるほどこれが私なのね!!沢山動くわ!!』


:ものすごく楽しそうwww


:初心者は……新鮮だなあ……


しばらく簡単な操作を勧めた後、ようやく何やら5人集まれる場所に来る。


『ここからどうしたらいいですの?』


:フリーマッチで×ボタンをしたら行けますよ!


:さぁ、初試合どうなるのか……


:案外生き残ったりしてな


:まぁ……野良4人いてるからな……大丈夫だとは思うが……


『とりあえずさっさと行くわよ!!』


ということで、ディアはフリーマッチを選び出撃を押した。

しかし、この先待ち受けていたのは……


『ぎゃーー!!痛いわよ!!ぎゃああ!!』


:草


:めっちゃ死んでるwww


:初心者なんだしそんなもんだろ……


:逃げるの上手すぎひん?


:↑それな、壁ジャンとか初心者出来ないって


:少なくともキャラコンは初心者ではない


『おまえええ!!よくもこの私を……起きたら覚えておきなさい!』


パシュン!

ディアがノックの蘇生で起き上がった瞬間、再び地面に倒れた。

ドン!ドン!ドン!!


:見事にヘッドショット決められてて草


:相手がうますぎる


:まぁ……難しいからなぁ……


:結構強烈な台パンwww


:初心者でいきなり台パンは初めて見たな……


:王女様の威厳が!!


『はぁ……はぁ……今回は練習よ!大目に見てあげますわよ!!次から本気出しますわ!』


カチカチカチカチ……


:なんだ??


:キーボード打ってる?


ポン!


『はぁ……まだ配信始めてないんだけど?』

『よく来たわね!!ならいいじゃない!私とのパートナーになりなさい!』

『いやよ、フィナリアにしてもらったらいいじゃない』

『それはもっといやだわ!!裏で見たんですの!あれはダメですわ!』

『何がダメなのか意味わからないんだけど』


:スメラ嬢だー!!


:そういうことかwww


:おおお!初回からコラボとは!なかなかやりますなあ!


『良いわよ!画面見せてあげますわ!』


とディアは一旦画面を共有停止にして、フィナリアの画面を見せる。

そこにはどんどん1人で蹂躙していく、フィナリアの姿があった。


『うん、なんとなく分かったわ。でも待ちなさいまだ私入ってないわ』

『ええ!待ってるわ!』


ピコン!と音が鳴りスメラの声が聞こえなくなった。

ディアは再び自分の画面に戻す。


:フィナリアやばすぎて草www


:ヒカリがドン引きしてたぞ


:ヒカリも似たようなものなんだよなあ……


:ディア、練習したいなら練習場あるぞ


『私はこの国の王女よ!次から私を呼ぶときはディア王女と呼びなさい!練習場ね!良いわ!』


ディアは、そのまま練習場に入っていった。

そこには、武器、シールドが沢山置いてある。


『へぇ……いろんな武器があるのね!この立っているやつは何かしら?』


:それは、マネキンだね撃ってエイムを鍛えるものだよ!


『マネキン?エイム?全然わかりませんわ!あ、スメラ嬢から来ましたわ!』


ポン!


『配信したわよ』

『ええ!一緒にやるわよ!』

『その前にどこにいるのかしら?チュートリアル?そんなのがあるのね……』

『早く終わらせてきなさい!』

『はぁ……』


:超嫌そうで草www


:草にwを付けるな


:いま、スメラ嬢の画面見てるけどなかなか上手いぞ


:ま?


:ディア王女も充分上手いんだよなあ……


:それは分かる。この3人初心者にしては上手いよ。ディア王女も全部味方倒された後、だしな。


:叫んでるときの逃げるキャラコンやばかったもんなwwwほぼ全弾避けてたしwww


『おっけー』


ディア王女は、練習場から離れ、再び、ホームに戻る。

するとそこにはSummeraと書かれているキャラクターがいた。


『良いわね!じゃあフリーマッチで行くわよ!』

『わかった』


スメラ嬢の頭の上にチェックマークがつく。

そしてディアとスメラは、フリーマッチに向かったのであった。

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