【16】Vitamin,(箱女) その後のやりとり


【16】Vitamin,(箱女)

https://kakuyomu.jp/works/16817330658137844300



□箱女さん:

梶野様


作品の読み込みとご感想をありがとうございます。

お気に障る作品だったでしょうか?

何にせよ最後に人の名前を間違えるのは大ポカですね。

あまり読み込みなんてしてないのかな、という前提でお返事を。


一話だけの短編にサブタイトルをつけろ、は噴飯ものですが、他もまあ首をひねる箇所がいくつか。

くどい、冗長などの指摘が多かったようですが、これは全体を通して読んでそのうえで修正すべきと指摘されたのでしょうか。

ご指摘通りに修正すると全体の雰囲気が変わることを考慮に入れられたでしょうか。

一人称の語り手の個を意識して指摘しろというのは求めすぎですし、そこまでは言いませんが。


それと、何か作品に触れられる際に想像力を使われていますか?


>ふうむ。

そういう楽しみがあるのは一定理解しますが、それを特別に思う理由はまるでわかりません。「どうでもいい話」なら誰とでもできるんでは?


上記箇所などは顕著で、「どうでもいい話」が相手によって価値を変えているのかもしれない、と思うことはできないでしょうか。

それは押し付け、とおっしゃるかもしれませんね。

そうかもしれませんし、梶野様が読み方を固定していると言えるかもしれません。

あと「お姉さん」に異常性を求めておられるようですが、その理由もわかりません。ただの会話でなんとなく惹かれるってこと、ありませんか?

そして異常性を隠している異常者ってまったく想像がつかないほどいないですかね?


>最近のテレビ、むしろ何にもならない話ばっかですけどねw


学校での友達との漫画についての話を承けてますよね?

こういう変なツッコミもいくつかありましたが、とりあえず無視で。


雰囲気小説の蔑称は蔑称でいただいて構わないのですが、その根拠はあやしいかなという風に受け取っています。

三回読んでも何も伝わらないよ、とおっしゃられても、受け取ろうとしていないじゃないですか。

想像力を使わず、冗長だと指摘ばかりしていらっしゃる。


>私は別に雰囲気小説を否定しません。そういうプロ作品も多いですし、極まれば純文学と呼べるものでしょうから。


閉口ですよこれ。蔑称って言ったあとに否定しないはおかしい。それと純文学をそこに置かないほうがいい。失礼です。


いただいたご感想を読んでいると、おそらく起承転結が黄金律として頭の中にあるんだろうと思います。

ワンカットを切り取ったものを作品とは呼ばない、オチがつかなきゃダメだ、と。

そこについては私にはもう何も言えません。


最後に、人のタグについては触れないほうがいいかと。

ご自分の感性を信頼しすぎのきらいがあります。


言われてみて「ああ、そうかも」と思う部分は多々ありましたし、参考になりました。

ありがとうございました。もらった言葉は財産になるので、次に活かしていきたいです。



■梶野:

>箱女さん



>作品の読み込みとご感想をありがとうございます。

>お気に障る作品だったでしょうか?


参加お疲れさまでした。

気に障ったかと言われましたら、まったくとお答えします。

本当に気に障っていたら、二日もかけて読み込んだりしません。


>何にせよ最後に人の名前を間違えるのは大ポカですね。

>あまり読み込みなんてしてないのかな、という前提でお返事を。


これは失礼しました。私の大ポカです。

近況ノートは編集できませんが、雑話の方は大至急訂正しておきます。

ご迷惑おかけしました。


>一話だけの短編にサブタイトルをつけろ、は噴飯ものですが、他もまあ首をひねる箇所がいくつか。


短編で「第一話」という方が、私は噴飯ものだと思いますが。

これはデフォルト設定のままなので、「放棄はいただけない」と指摘しました。


私の思い込みだといけないので、短編企画を探して、一話完結の作品がサブタイトル(一話目の)をどうつけてるのか、50作品ばかり調べてみました。


圧倒的多数は、「タイトルと同じサブタイトル」「タイトルにルビつき」ですね。

その次が「凝ったサブタイトル」で、「第一話」そのままはごく少数でした。

でもまあ、思ったより「凝ったサブタイトル」派も少なかったですね。意外ですw


私は自身が短編を多く書くこともあって、読むのも短編率が高いんですが、フォロワーの方は「凝ったサブタイトル」派が主流なんですよ。

エンタメ派としては、やはり一工夫あるとそれだけで感心したり、楽しくなれるものでして。

それを見て勉強したり、真似させてもらった経験から、感想では「サブタイトルにも工夫を」と言っています。

まあ多数派ではなさそうですが、私的にはそういう流儀ということで。


別にこれ以上言う気はありませんが、せめて「タイトルと同じ」にされては、とは思います。


>くどい、冗長などの指摘が多かったようですが、これは全体を通して読んでそのうえで修正すべきと指摘されたのでしょうか。

>ご指摘通りに修正すると全体の雰囲気が変わることを考慮に入れられたでしょうか。

>一人称の語り手の個を意識して指摘しろというのは求めすぎですし、そこまでは言いませんが。


まず、先にお断りしておきますが、私は「アドバイスを元に書き直せ」と求めたことはありません。

あくまで「私ならこう書く」という話で、それを受けるも無視するも別の案を考えるも作者さんの決めることです。

言うまでもなく、作品の最終責任者は作者ですから。

気に入らなければスルーされればいいですし、私もそれ以上を望みません。


その上で、もう一度質問にお答えしましょう。


>くどい、冗長などの指摘が多かったようですが、これは全体を通して読んでそのうえで修正すべきと指摘されたのでしょうか。


その通りです。


>ご指摘通りに修正すると全体の雰囲気が変わることを考慮に入れられたでしょうか。


冗長な部分、くどい部分の訂正だけなら、雰囲気はさして変わらないはずです。

雰囲気と読みやすさを計りにかけるなら、私は後者を選ぶという話です。

というか、両立が絶対不可能とはまるで思いません。なので、

「このセンスをキープした上で、冗長さをなくすようにしてみてください。」

と、「文章について」で書いた次第です。


>一人称の語り手の個を意識して指摘しろというのは求めすぎですし、そこまでは言いませんが。


これはキャラの個性なので、読みづらくても我慢すべき。

……とおっしゃられるなら、見解の相違というものですね。

もちろん私もキャラの個性は大事に考えますが、それを免罪符にはしないと思います。


>それと、何か作品に触れられる際に想像力を使われていますか?


まあそうカリカリしないで。

熱いお茶でも飲んで、落ち着いてください。

私は箱女さんの敵でもアンチでもありません。

今回の企画で初めて知り合ったレベルの、ただの感想書きです。


その上で、そんな台詞を仮にも読者に言うのは失礼だと思いませんか?

少なくとも私は、長いおっさん人生で使ったことがないです。

「よくわからない」と言われたら徹底して理由を聞き、改善するのが正しい姿勢だと思っています。


私が「わからない」と思った理由は、できるだけ「読みながら感想」に書かせていただきました。

その上で「なんでこれがわからないの?」という質問なら、わからない理由をお答えしますよ。

作者と読者で、ボタンの掛け違いが起こってることも、単に私が間抜けだという可能性もありますからね。


>>ふうむ。

>>そういう楽しみがあるのは一定理解しますが、それを特別に思う理由はまるでわかりません。「どうでもいい話」なら誰とでもできるんでは?

>上記箇所などは顕著で、「どうでもいい話」が相手によって価値を変えているのかもしれない、と思うことはできないでしょうか。

>それは押し付け、とおっしゃるかもしれませんね。

>そうかもしれませんし、梶野様が読み方を固定していると言えるかもしれません。


「相手によって価値を変えている」と読者に読ませたいなら、それを示唆するべきです。


例えば学校の会話シーン。二人は適切な距離感で仲が良かったですが、話の内容は他愛ない「どうでもいいこと」ですよね。

二人の関係が良好なのは主人公が語っていますので、「別にお姉さんじゃなくても、こちらでもいいんじゃ?」と思ったわけです。

お姉さんの魅力というか主人公が惹かれたのは主にホラ話の方で、「どうでもいいこと」に限ってなら、お姉さん限定である必要はなかろうと。

ここが「ホラ話」の件なら、特別に思うのはわかりますよ。唯一無二の個性ですから。


>あと「お姉さん」に異常性を求めておられるようですが、その理由もわかりません。ただの会話でなんとなく惹かれるってこと、ありませんか?

>そして異常性を隠している異常者ってまったく想像がつかないほどいないですかね?


お姉さんは、知り合って一月経ってない、名前も知らない主人公にホラ話を続けてるんですよね?

(出会いの場面がないのでそれこそ想像ですが、偶然、路地を通りがかって知り合ったとかではないかと思います。)


こんな人は普通はいないので、異常なのは間違いないと思います。

異常という言い方が感じ悪ければ、特殊と言ってもいいですが。

この時点で「ただの会話」ではないでしょう。いや別に主人公が惹かれるのは否定しませんが。(面白いし)


そも、何故にお姉さんがホラ話をするようになったのか、それがまず謎です。

毎回酔っぱらってて、とかなら理解しやすいですが、そうでもない。

そもそも主人公の前だけで特殊なのか、日常的にそうかすらわからない。


なので想像するに、普段から陽気にふわふわ生きてるのかなーと。

もしそうなら、「女性が夜中に通い詰めるのはよくない」「雨の中立たせては風邪を引く」という一般常識にも、彼女なりの特殊な見解が見られるのでは?と思ったわけです。

つまりお姉さんらしい面白いやり取りが見たかった。そこが普通だったので「意外」だと書いたわけです。


異常性を隠すも何も、二人は異常性で繋がってる仲でしょう。

隠す必要が一番ない相手だと思うんですが、違いますかね?

それとも、「お姉さんは主人公を狙っていて、異常性を隠した上で部屋に誘った」と読めと?

……まあ、そう読めなくもないですが、あんまり読みたくないw


>>最近のテレビ、むしろ何にもならない話ばっかですけどねw

>学校での友達との漫画についての話を承けてますよね?

>こういう変なツッコミもいくつかありましたが、とりあえず無視で。


>「ビタミン、昨日あれ観た? あの、マンガ特集やってたやつ」

>「見てないけど、何時ごろの?」

>「11時過ぎ」

>「あー、その時間はラジオだわ」

>「いまどきラジオて。意外とコアなところあるよねー」

>もちろん嘘。たしか私はそのころ出かける準備をしていたはずだ。いまの流行りやためになるものを教えてくれるテレビよりも、お姉さんとの何にもならない話を私は優先したい。


ここを受けての感想ですよね。

「マンガ特集」って、テレビ番組ですよね?

「いまの流行りやためになるものを教えてくれるテレビよりも」って、テレビの話ですよね?

漫画の話なんかしてないし、主人公の思考もテレビについてだと思いますが、違いましたか?


別に無視していただかなくても大丈夫ですよ。

おかしいと思った個所を言っていただければ逐一説明しますし、間違いなら謝罪と訂正もしますから。

感情的でなければ、いくらでもおつきあいします。


>雰囲気小説の蔑称は蔑称でいただいて構わないのですが、その根拠はあやしいかなという風に受け取っています。


ここについては、蔑称はちょっと言い過ぎたというか、そのつもりはなかったので謝罪します。

「雰囲気ゲー」という言葉は蔑称ですが、「雰囲気小説」にはそこまでの意図はありませんでした。

混同させてしまうような書き方をして申し訳ありません。


私が雰囲気小説に否定的なのは事実ですが、それは個人の好みの話。

この後で書きますが、私以外でそういう小説が好きな人間も、プロ作品もあるのはわかっているので、「受け付けない理由」は説明できますが、それ以上は書き手の自由だと思っています。

(なので最後に「どんな作風を選ぶかは箱女さん次第」と書いたわけで)


正直な感想を書く企画なので本音を書きましたが、それこそ「趣味の違い」で済む話だと思いますね。


>三回読んでも何も伝わらないよ、とおっしゃられても、受け取ろうとしていないじゃないですか。

>想像力を使わず、冗長だと指摘ばかりしていらっしゃる。


私が想像力をフルに使っていたとは、想像してもらえないんです?

なんなら同じ設定で別の作品を書けるくらいには想像してましたけど。


>>私は別に雰囲気小説を否定しません。そういうプロ作品も多いですし、極まれば純文学と呼べるものでしょうから。

>閉口ですよこれ。蔑称って言ったあとに否定しないはおかしい。それと純文学をそこに置かないほうがいい。失礼です。


蔑称については前言通りの意図です。

ここの「否定しない」は、「自分以外でこれが好きだという人間もいるので、存在や価値まで否定はしない」です。

プロ作品に言及したのも、凄いレベルならアリという話もその流れで書いています。

私自身は書かないし、評価もしませんけどね。


純文学については、そうですね。

私も門外漢ですし、知ったような口を叩いたかもしれません。ご寛恕ください。


>いただいたご感想を読んでいると、おそらく起承転結が黄金律として頭の中にあるんだろうと思います。

>ワンカットを切り取ったものを作品とは呼ばない、オチがつかなきゃダメだ、と。

>そこについては私にはもう何も言えません。


別に黄金律とは思っていませんよ。


>短編が原則として起承転結を含む完成品なのに対し


なので「原則として」って書いてあります。

もちろん色々な手法があると思っていますし、起承転結はわかりやすい例です。


構成を問わず、結局のところ大事なのは読後の満足感ではないかと私は思います。

連載漫画の第一話とか、名作どころはやはり単品としての満足度が高い上で、先を読ませる手法を取っています。

例えば、この作品が二千字以下で、鮮烈にワンシーンを切り取っていたなら私も評価してたと思います。

5000字超えでワンシーンを切り取ったと言われても、やはり冗長だという感想に変わりはありません。


まあ、これ以上は見解の相違と言うことでよいと思います。


>最後に、人のタグについては触れないほうがいいかと。

>ご自分の感性を信頼しすぎのきらいがあります。


正直、よくわからないご指摘です。

逆に私がタグについて指摘されても、作品の一部として不愉快には思いませんが。

読者に提示している情報ですから、感想に含まれるのは当然だと考えます。

その理屈では、ジャンル設定なども突っ込めないという話になりませんかね?


自分の感性については、ひとまず信頼しておかないと感想なんて書けませんのでw

論理的な反論があり、納得できるものなら大いに反省しますけどね。


>言われてみて「ああ、そうかも」と思う部分は多々ありましたし、参考になりました。

>ありがとうございました。もらった言葉は財産になるので、次に活かしていきたいで


こちらこそ、久しぶりに本音の反論をいただき、興味深かったです。

他にも何かあれば、遠慮なく続きをどうぞ。

多少、反応は遅れるかもしれませんが、真摯にお答えさせていただきます。



□箱女さん:

梶野様


ご返事ありがとうございます。

どちらかといえばこのままだと消化不良だ、というふうに読めましたので、また失礼しようかと。


>冗長な部分、くどい部分の訂正だけなら、雰囲気はさして変わらないはずです。

>雰囲気と読みやすさを計りにかけるなら、私は後者を選ぶという話です。

>というか、両立が絶対不可能とはまるで思いません。


別に言うとおり手直ししなくてもよい、を受けて。

両立ができるという点には大いに同意です。そこは頑張るべき部分でしょう。

そのうえで、個々人の表現には違いがあって当然だと思っています。これは登場人物の、という意味合いです。

梶野様の提案だといずれ登場人物の言葉の表現が画一化されていきます。そしてそれは肉付けされたキャラでなく、作者本人の言葉にしかなりえません。読みやすさばかりが優先されるとそうなるでしょう。

もちろん「自分で塩梅を考えろ、バランスを取れと言った」と主張されるでしょうし、そうお返事から読めました。

個性と読みやすさを天秤に載せて、現時点でそんなに読みにくいかと思います。

もっと読みやすくしろ、と言われても、じゃあ梶野様の言う味付けのポイントのひとつである表現は捨て置かれるのでしょうか。

以上の意味で言葉に手を加えたら雰囲気変わりませんか?

仮に梶野様が拙作を雰囲気作品だと思い、それを否定していないのなら、その雰囲気って丁重に扱うんじゃないでしょうか。

「さして」変わらない「はず」です。

さすがに自分の作品ですから慎重に扱いますよ。


読みづらさは我慢しろ、免罪符にするなという言い方は論点をずらしてます。

悪意のある言い方じゃないですか。

私はこの書き方でいいと思うのですが変でしょうか?

→自分はキャラの個性を免罪符にはしません。

問答になってませんよね。

その言葉をお使いになるならそれこそもっと読み込むべきでは?

キャラ造形を読み取ったうえで「~だからこういった言い方もできるのでは?」という提案なら納得ですが。

だって梶野様は読み込んで提案をするスタイルを取られているのですから。ここまで言うのなら「無視して構いません」のスタンスを取られるおつもりはありませんよね?


>>それと、何か作品に触れられる際に想像力を使われていますか?

>まあそうカリカリしないで。


読者にも言いますか、と続きますが、ふつうは言いませんよ。

読み込む、ってお題目に謳っているからです。

他人の人生はよく知りませんが、大きく出た相手に対しては厳しい目を持つのは当然ではないでしょうか。


>「相手によって価値を変えている」と読者に読ませたいなら、それを示唆するべきです。


特別なロケーションに出向くことと、日常的な学校とそれぞれの対応で示唆と取れませんか?

「話」の内容に重点を置いていないこともそれでわかる。どうでもいい話しかしていないんですから。


「お姉さん」についてですが、背景を描写したら蛇足です。

なぜ、どうして、に類する未知をそのまま置いておくことに意味がある。

書けば深みが出るとおっしゃるかもしれませんが、それはあなたの言う雰囲気小説ではなくなるでしょう。

異常性をずっとあけっぴろげにしてるのも変な話で、そんな人物書けませんよ。ふつうの会話で主人公は惹かれてるんですから。


>……まあ、そう読めなくもないですが、あんまり読みたくないw


知らねえよwwww

自分が読みたいように読んでるだけじゃないですか。

読者の黄金権ですが、読み込みという立派なお題目がまた嘘に。

読みたくないほうに読めるということは誘導はすくなくとも失敗してはいませんよね?


テレビ~ですが、「学校でテレビのマンガ特集」ですよね?

いまの流行って属しませんか?

もちろん内容はテレビですし、対比はお姉さんとの会話。

意味がわからないと言ってまで突っ込む箇所ですか?


>私が想像力をフルに使っていたとは、想像してもらえないんです?

>なんなら同じ設定で別の作品を書けるくらいには想像してましたけど。


後段はどうでもいいですが、前段は無理です。

>……まあ、そう読めなくもないですが、あんまり読みたくないw

こんなこと言ってる人が想像力をフルに使っているとは思えない。

それと作品に触れる際の想像力と、作品を作る際の想像力を同一視しているのも、趣味作家とはいえそれはないだろうと思います。


>>短編が原則として起承転結を含む完成品なのに対し

>構成を問わず、結局のところ大事なのは読後の満足感ではないかと私は思います。


一貫してくださいよ。ほんの少ししか行が進んでないじゃないですか。

起承転結がなってないから良くないよ、とおっしゃるなら、そうかもね、と頷くことができます。

結局読後の満足感なら何も「わかりやすい例」を出す必要がありません。

ここは私に何かを言いたいがために言葉をひねり出したように見えてしまいます。

それと5,000字弱超とかいう意味不明な言葉を使わないでください。

「弱」はその数字に届きません。「超」は超えます。こんな企画やるくらいならせめて言葉くらいきちんと使ってくださいよ。


>正直、よくわからないご指摘です。

>逆に私がタグについて指摘されても、作品の一部として不愉快には思いませんが。

>読者に提示している情報ですから、感想に含まれるのは当然だと考えます。

>その理屈では、ジャンル設定なども突っ込めないという話になりませんかね?


感想に含まれるのは当然だと私も思います。

しかし「自分が違うと思うから変えるべき」は読者の領分を逸脱してはいませんか?

別にジャンル設定に突っ込むことありませんよね?

作家がこうです、と出したのだから、まずはそう受け取る。

違うなあ、と思うなら思っていればいい。

それでじゅうぶんだと思うのですが。


あなたの感性への行き過ぎた信頼は上記部分にかかります。

感想は感性のままに持ってもらえればそれでかまいません。そういうものです。

無視して構わない>タグを変えるべき。また矛盾。

百合も皆無というなら別に構いません。

感じ取った方もいらっしゃるので、それもまた感想です。


また長くなりました。

大変失礼しました。

いろいろ書きましたが、とくにあなたのことが嫌いというわけではありません。

一回自分で使って、「w」をつけるのはやめたほうがいいなと思いましたが。



■梶野:

>箱女さん


>ご返事ありがとうございます。

>どちらかといえばこのままだと消化不良だ、というふうに読めましたので、また失礼しようかと。


どうぞどうぞ。

建設的なやり取りなら、喜んでおつきあいしますよ。


>別に言うとおり手直ししなくてもよい、を受けて。


はい。前提はそのつもりです。


>両立ができるという点には大いに同意です。そこは頑張るべき部分でしょう。


そうですよね。


>そのうえで、個々人の表現には違いがあって当然だと思っています。これは登場人物の、という意味合いです。


同感です。


>個性と読みやすさを天秤に載せて、現時点でそんなに読みにくいかと思います。


念のため言っておきますが、私が「冗長」「わからない」と読みながら感想で言っているのは、指摘した個別箇所の部分です。

それがあちこちに見られたので「全体的に冗長」「凝りすぎてわからない」という風に評しましたが、それ以外の部分は問題視していませんし、何なら褒めてもいます。


その上で、私が指摘した箇所についてははっきりと読みづらいと思いました。

作家には個性があり、それは尊重すべきものですから、細かな癖などは流しています。

個性の差はあれど「読ませる」のが上手い人だと私は認識していて、それを差し引いてなお引っ掛かった部分です。

どちらでもいいかな、と思った個所はその程度にしか言わないか、スルーしています。


ただそれはもちろん、あらかじめお伝えしたように「私ならこう書く」上での話です。

箱女さんが「読みにくいとは思わない」と思われるなら、私は「作者がそう言うなら仕方がない」というしか。

そこで議論は終了です。私は対象読者に入っていないと判断します。


>もっと読みやすくしろ、と言われても、じゃあ梶野様の言う味付けのポイントのひとつである表現は捨て置かれるのでしょうか。

>以上の意味で言葉に手を加えたら雰囲気変わりませんか?

>仮に梶野様が拙作を雰囲気作品だと思い、それを否定していないのなら、その雰囲気って丁重に扱うんじゃないでしょうか。

>「さして」変わらない「はず」です。

>さすがに自分の作品ですから慎重に扱いますよ。


現時点での作品の雰囲気がベストだと考えておられるなら、手を加える必要はないかと。

私は違うと思ったので、私なら手を加えるだろう箇所を指摘したまでです。

もちろん、私の意見をスルーされるのも自由です。


>読みづらさは我慢しろ、免罪符にするなという言い方は論点をずらしてます。

>悪意のある言い方じゃないですか。

>私はこの書き方でいいと思うのですが変でしょうか?


「この書き方」の具体的な内容を知りたいところです。

「私ならこう書く」とやった箇所で言うなら、変だと思ったのは間違いないですね。

ただこれも、作者が「私は変だと思わない」とおっしゃるなら、話はそこまでです。



>その言葉をお使いになるならそれこそもっと読み込むべきでは?

>キャラ造形を読み取ったうえで「~だからこういった言い方もできるのでは?」という提案なら納得ですが。


なるほど。

ですが、それは作者の方が反論に沿えて提示すべき話でしょう。

例えば私は何度か、「私ならこう書く」と前置きして例文を書いていますが、それに対して、

「このキャラはこういう造形で、それはこの箇所を読めば読み取れるはずだ。

 だから梶野の指摘は間違っているし、認めない」と。


と細かく反論していただけるなら、改めて考えてみましょう。

もしも、わかりづらい言い回しや同じ内容の繰り返しが譲れない個性だとおっしゃるなら、そこまでお手数おかけしません。

「見解の相違」ということで、これ以上何も言いませんので。


>だって梶野様は読み込んで提案をするスタイルを取られているのですから。ここまで言うのなら「無視して構いません」のスタンスを取られるおつもりはありませんよね?


読み込んで提案をして、その上で「無視して構いません」だと前置きしたはずです。

それこそ、企画のリンクに貼った「感想の書き方」にも。


>読者にも言いますか、と続きますが、ふつうは言いませんよ。

>読み込む、ってお題目に謳っているからです。

>他人の人生はよく知りませんが、大きく出た相手に対しては厳しい目を持つのは当然ではないでしょうか。


少なくとも三度は読んでいるので、「読み込む」を反故にはしていませんね。

それに「想像力を使っていない」は読み込みと関係ない誹謗です。

私が想像力を働かせていない証拠でもあるなら別ですけど。


全ての読者がこの作品を読んで想像力を使い、文章に現れない内容を理解して評価しているなら、私が間違っていると言えるでしょう。

ですが、おそらくはそうでないと思いますし、もしそうであっても、結局は私の主観でしか感想は書けません。


>>「相手によって価値を変えている」と読者に読ませたいなら、それを示唆するべきです。

>特別なロケーションに出向くことと、日常的な学校とそれぞれの対応で示唆と取れませんか?

>「話」の内容に重点を置いていないこともそれでわかる。どうでもいい話しかしていないんですから。


私はお姉さんの魅力については、「ホラ話」にウェイトがあると読んでいました。

二人のやりとり、台詞として描かれているのもホラ話が大部分です。

「どうでもいい話」はバスケのくだりくらいですが、ごく短いですし、後半の学芸員の話と比べても力の入り具合が違うので。


私は「ホラ話」と「どうでもいい話」は分けて話をしています。

以下、読みながら感想の引用ですが。


>>お姉さんは悪い意味で話を聞かせるのが上手かった。嘘を嘘と思わせずに話を進めることができたし、いたずらに話を大きくしては途中でやめたりした。

>ここら辺の魅力はわかるんですが、「どうでもいい話」と「ほら話」は全然違うジャンルだと思います。

>なので、受け答えが普通なのを不思議に思ったわけです。


この後、魅力を「ホラ話」にしぼった方がいいのでは?とも書いています。

例に挙げたお姉さんの魅力を語る部分でも、ほぼ「ホラ話の上手さ」ですよね。

「どうでもいい話」についてじゃないですよね、これ?


ですので私は、「主人公は主としてお姉さんのホラ話を聞きたくて路地に通っている。」と解釈しました。

それこそ想像ですが、「どうでもいい話」は副菜程度なのだろうと。

そして「どうでもいい話」に限れば、学校でそういうシーンがあるし、関係も良好なのだから、

お姉さんを特別視する理由にはなりにくいだろう、と思ったわけです。

お姉さんが特別なのは、他にないホラ話の上手さでしょうから。


もちろん、路地裏の会話という非日常が、魅力に繋がっているのはわかりますよ。

もし「ホラ話」という要素がなければ、路地も学校も「どうでもいい話」で同じなので、示唆として読めると思います。

「同じような話をしても、路地ですると特別」という気持ちは共感できますからね。

ですが、お姉さんの紹介はホラ話でスタートして、雨の夜もホラ話です。

こちらが主題だと読者が考えるのは、わりと当然だと思うんですが、いかがでしょう?


>「お姉さん」についてですが、背景を描写したら蛇足です。

>なぜ、どうして、に類する未知をそのまま置いておくことに意味がある。

>書けば深みが出るとおっしゃるかもしれませんが、それはあなたの言う雰囲気小説ではなくなるでしょう。


そこについてはある程度同意します。

全て書いてしまったら、それこそ深みは損なわれるでしょうし。

私ならですが、

「嘘とも本当とも取れる発言をお姉さんにさせつことでその背景を仄かに感じさせ、信じるも信じないも後は読者の想像に任せる」

くらいの形を選ぶと思います。


>異常性をずっとあけっぴろげにしてるのも変な話で、そんな人物書けませんよ。ふつうの会話で主人公は惹かれてるんですから。


えっ?

ふつうの会話で主人公が惹かれてる、なんて話はどこにもなかったと思いますが。

逆に「普通でないところに惹かれてる」描写はありましたけど。


言われたので想像力を働かせますが、お姉さんの人格については2パターンくらい考えていました。

一つは普段はいたって普通で、仕事や社会生活もそつなくこなしているが、ロケーションの妙に当てられ、主人公と話す時はつい荒唐無稽な話をしてしまう。

……うーん、我ながらちょっと無理がある想像ですね。酔ってるとか理由付けが欲しい。

でもこっちなら、ホラ話以外は普通という行動も筋が通ります。


もう一つは、普段から独特の感性がある芸術肌で、現実より夢の中で生きてる感じ。

会社勤めが満足にこなせないレベルだが、同居人の稼ぎなり芸術的な仕事で生活している。

物の見方が個性的で、稀有壮大な話になりがち。主人公とは波長が合う。


こっちのが「らしい」と勝手に想像しますが、そうだと普通の受け答えが怪しくなってしまう。


まあ私の「想像」だとこんな感じですね。



>知らねえよwwww


まあここは半分冗談だったので、笑われるのは本望ですが。


>自分が読みたいように読んでるだけじゃないですか。

>読者の黄金権ですが、読み込みという立派なお題目がまた嘘に。


つまり私が読み込めておらず、「お姉さんが主人公を騙している」示唆を見落としてるということでしょうか?

もしそうなら謝りますので、その箇所をご提示いただければ。


>読みたくないほうに読めるということは誘導はすくなくとも失敗してはいませんよね?


「お姉さんは主人公を狙っていて、異常性を隠した上で部屋に誘った」

私のこの想像は「異常性」を受けてのものなので、誘導は関係ないと思います。


「お姉さんが主人公に好意があり、距離を詰めたくて部屋に上げた」

くらいは私も読めますし、そのつもりで感想も書いていました。


>「お姉さんは主人公を狙っていて、異常性を隠した上で部屋に誘った」

に対して、「あんまり読みたくない」と書いたのは、「異常性を隠す」という部分ですね。

そこに計算ずくが感じられて、二人の関係性が汚れたように感じられたので。

「いつものお姉さんが誘い、主人公が受けた」という話なら問題を感じません。


以上から、誘導が成功してるかどうかはご判断ください。


>テレビ~ですが、「学校でテレビのマンガ特集」ですよね?

>いまの流行って属しませんか?

>もちろん内容はテレビですし、対比はお姉さんとの会話。

>意味がわからないと言ってまで突っ込む箇所ですか?


箱女さん「漫画についての話のはず。変な突っ込み」

梶野  「いや、テレビ番組の会話の場面だし、テレビについて話してる」

箱女さん「もちろん内容はテレビ。意味がわからないと突っ込む箇所か?」


話が破綻してると思いません?

あと、私はここで「意味がわからない」と言った覚えはありません。

調べた限り見当たらないので、ご自身でソースを提示してください。


>>私が想像力をフルに使っていたとは、想像してもらえないんです?

>>なんなら同じ設定で別の作品を書けるくらいには想像してましたけど。

>後段はどうでもいいですが、前段は無理です。


なるほど。

どうやら相互理解は無理そうですね。


>>……まあ、そう読めなくもないですが、あんまり読みたくないw

>こんなこと言ってる人が想像力をフルに使っているとは思えない。

>それと作品に触れる際の想像力と、作品を作る際の想像力を同一視しているのも、趣味作家とはいえそれはないだろうと思います。


解釈はご自由にどうぞ。

私はやりませんが、二次創作作家とかは作品を読みながらの想像が創作の源泉だと思いますよ。

読み込んだ上での解釈とか。



>一貫してくださいよ。ほんの少ししか行が進んでないじゃないですか。

>起承転結がなってないから良くないよ、とおっしゃるなら、そうかもね、と頷くことができます。

>結局読後の満足感なら何も「わかりやすい例」を出す必要がありません。

>ここは私に何かを言いたいがために言葉をひねり出したように見えてしまいます。


「原則として」と「構成を問わず」は矛盾しないと思いますが。

「原則として起承転結がいいが、構成を問わず満足度が最重要」。何か問題が?


>それと5,000字弱超とかいう意味不明な言葉を使わないでください。

>「弱」はその数字に届きません。「超」は超えます。こんな企画やるくらいならせめて言葉くらいきちんと使ってくださいよ。


ああ、ここは消し忘れですね。ご指摘に感謝します。直しておきます。

誤字脱字でここまで居丈高になれるのも凄いですね。お茶飲みました?


>感想に含まれるのは当然だと私も思います。

>しかし「自分が違うと思うから変えるべき」は読者の領分を逸脱してはいませんか?

>別にジャンル設定に突っ込むことありませんよね?

>作家がこうです、と出したのだから、まずはそう受け取る。

>違うなあ、と思うなら思っていればいい。

>それでじゅうぶんだと思うのですが。


タグでも感想でも、スタンスは同じです。

「私は違うと思う」から言いますし、作者が譲らないなら、それで諦めます。

「私ならタグを変える」という話で、作者は私ではありませんから。


「違うなあ、と思うなら思っていればいい。それで十分」なら、正直な感想を求める必要はないでしょう。



>あなたの感性への行き過ぎた信頼は上記部分にかかります。

>感想は感性のままに持ってもらえればそれでかまいません。そういうものです。

>無視して構わない>タグを変えるべき。また矛盾。

>百合も皆無というなら別に構いません。

>感じ取った方もいらっしゃるので、それもまた感想です。


はい。これ以上は平行線のようですね。


>また長くなりました。

>大変失礼しました。

>いろいろ書きましたが、とくにあなたのことが嫌いというわけではありません。

>一回自分で使って、「w」をつけるのはやめたほうがいいなと思いましたが。


「w」はチャット時代からの習慣でして。

私的には微笑程度の意味合いで使っていますが、よく思われないケースもあるのは知っています。

流石に草を複数生やしたことはありませんが。

確かに、少なくとも感想企画では控えるべきかもしれませんね。

ご忠告に感謝します。


長時間のやりとり、お疲れさまでした。



□箱女さん:

お返事ありがとうございます。


平行線、見解の相違と嫌われてしまったようですので、ご挨拶に。

お世話になりました。

いただきましたお言葉、参考にさせていただきます。

私が変な嘘をつかないことはおわかりでしょうし、重ねません。


想像力のくだりで二次創作作家の方の話を出されたの、笑えました。

自分はしない、と予防線を張っておいて違う畑の話を出すのはなかなかできない芸当だと思います。


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