テーマはふりかけ、というのはなかなか斬新な意見だな、と思いましたw
それから、いかにもエンタメ馬鹿(失敬!)の梶野さんらしい意見だな、とも思いました。
ところで私はテーマとか後からついてくるだろ派で、面白い、を主眼にしてるところは同じです。問題は、自分が読者なら面白がるだろう、ということがちょっと世間とズレてて、それから作品が仕上がった——いや大抵は書いてる途中で——違う、俺が面白がるには足りない、もしくは間違ってる、だったりします。そうしてターゲット不在の謎の代物が出来上がるのです。
そんな自分語りは置いといて、着想と深層化する何か、レイヤーを二重化(なんなら多重化)するというか、のそのひとつとして「ふりかけ」といってるんだろうなあ、と。
そういう意味では、なるほど、というかわかるなあ、という点でもあります。
んで。個人的に異論があるというか、違うように感じるのが、「この手の単純なテーマ」は浅い、というやつ。それは浅いのは書かれた作品であって、突き詰めて網羅してさらには斜め上にまで広がると、いわゆる「筆力」のある、あるいは力づくでねじ伏せられる傑作などになるのだと思ってます。まあ徹底することほど難しいものもないんですがw
そしていつものごとく結末も答えもなく私は去るのじゃw
俺が教えてほしいわ! と思いながら。
作者からの返信
感想ありがとうございまっす!
おうよ、エンタメ馬鹿は誉め言葉でい!
書き慣れてくるとテーマから考えちゃうもんだよなーてのが、今回の発端でして。まあ一周回って考えない方が早いってのは、SLOTさんと同じ結論なんじゃないかなと思います。
あー、あの謎めいた作風はそういう……まあ私は、ああいう個人的に絶対真似できない部分を味だと思って評価してますけどw 個人的好みかもですが。
ふりかけはそうですねえ。
ずっと口癖のように使ってましたけど、よく考えたらふりかけほどお手軽じゃない気がします。後付けテーマであれ、整合性は再調整しないとだし。それなりに手間がかかるのは書いた通りだしw
単純テーマは、いやまあわかりますよ言いたいこと。
私も初稿では「たいていの」ってつけてたんです。
いうて、神風とかクソ単純テーマですし。
ただ短編以上に限れば、最初のシンプルテーマだけに頼らず、別のテーマを立てたりして、無意識に飽きを避けてる気もするんですよね。
たとえばバトル漫画が脇役の話になったり、恋愛モードになったりとか、ああいう感じで。メインテーマとサブテーマの併用と言うか。あっこれ雑話にできそうな話だった!
筆力ゴリゴリの短編なら、シンプルテーマでもアリというか。
むしろそれがベスト感すらある。
長編でそれは……いや、純文系とかならあるのかもしれませんな。
私も誰かに教えてもらいたいと思いつつ、配られたカードで書くしかない毎日。ありがとうございました。
なるほど、テーマですか。
確か以前も梶野さんとお話したと思いますが、自分はテーマなんて決めない(いらない/邪魔だ)派です。
ちょっと説教めいてるというか、いい話にしてやろう、格調高くしてやろう、みたいな臭いを感じるとその作品に対して一歩引いてしまうんです。そういう〈さが〉なのかもしれません。
上手く、さり気なく、控え目にまぶしてある程度ならいいんですけどね。
或いは、書いてるうちにそこにスイッチが入って偶然出てしまう、とかですかね。
テーマには限らないと思うのですが、アイデアをミックスして味を出すという手法は自分も使えると思っています。
自分は単品じゃ味気なさそうなネタでも、思いつく都度箇条書きにして残してあるので、新しいやつに取り掛かるときはどれとどれを悪魔合体させてやろうかと企むところから始めることが多いです。
作者からの返信
今日も感想ありがとうございます。
私はテーマがあった方が(エンタメとして)面白い派ですが、鼻についたらおしまいとも思いますね。
思うにテーマというのは料理でいう隠し味で、想像力豊かな読者が「この話はこういうことを伝えてる!」と勝手に見つける程度がちょうどいいのかなと。「作者の考えるテーマを絶対に伝え\てやる」なんて考えるから、説教臭さが出てしまうのだと思います。伝わらなくても、十分に面白いのが大前提。隠し味は隠れてるからこそ粋なんですよね。そりゃあ読者に伝われば嬉しいもんですが、テーマこそ至上って考え方は私もありません。あくまでエンタメの一要素って程度の考えです。
アイデアのストックは、まあみなやってると思いますが、私は不思議とあまりメモを読み返さない人です。思いついたら即座にメモる習慣があるので、スマホのメモ帳はすごいページ数なんですが、見なくても思い出して続きを考えてしまうアイデアが、結局残る感じ。脳内で勝手に選別されてるのかもしれません。
まあ年に一度くらい、メモの整理をしつつ、うまいアイデアのマリアージ(合体)がないか考えたりはしますが。
そういやそろそろ、年末の整理時期ですな。