第4回 小説を夢見る



プロ作家を夢見る的な、ドリームのことじゃありません。

夢の中で小説を書いたことない? という小話です。

梶野はあります。


何もないまっしろな空間に、文字列だけが浮かんでいて。

考えた文章が、即座に刻まれていくんです。

これは違う。イマイチ。こうじゃない。

頭の中でもがきながら、小説を書き進めていく。

そして、ようやく調子が出てきた頃に、目が覚める。

ああ、続きを書かなきゃ……と思い出す。


そうです。

梶野がこの夢を見るのは、きまって原稿漬けの時なんです。

寝ても覚めても、ひたすら長編書いてるとかですね。

短編だと、こうまではなりません。


物語を進めたいけど、もう頭が回らない。

未練を抱えて布団に入るから、こんな夢を見るのかも。

夢で続きを書けたら効率的なんですが、そう都合よくもなく。

たまーに、悩んでいた描写の解決が浮かんだりもするんですが。


この夢、不思議な点が一つあります。

文字列が、きまって縦書きなんです。

文書ソフトでも、サイト直書きでも、横書きしかしてないのに。

なんででしょうね? 自分でも謎です。


偏執的な夢ですが、梶野は嫌いじゃなかったりします。

真剣に小説を書いてる、バロメーターみたいなものなので。

あくまで梶野個人の感覚ですけどw


昔読んだ漫画で、

「夢魔的な能力で作家の夢に潜り込んだヒロインが、文字で書かれた夢に驚く」

みたいな話を見たことがありますが、作家あるあるなんでしょうか。


みなさんはどうです?

夢の中で小説書いたこと、ありますか?


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