[過去話]梶野カメムシって、誰? その3



 作品の名は、「マインスイーパ ~二人の地雷処理者」。

 マインスイーパで火花を散らす、二人の男の物語。

 キャッチコピーは「無駄に熱すぎるインドア・バトルアクション」。

 26153文字、13話の短編です。


 「異世界にあらぬもの人にあらず」という感じの「なろう」で、こんな小説が読んでもらえるわけがないと高を括っていた私ですが、反響は予想外でした。

 絶賛の感想が次々と届き、日を追うごとに評価点は増えました。


 ただ正直に言うと、当時の私は「これが普通」だと思っていました。

 なんせ、比較対象がなかったんです。

 私は基本的にWeb小説を読まない人間で、「なろう」の知り合いは後輩一人。

 フォロワーは一名で、当時はSNSもやってませんでした。

 ランキングなんてチェックすらしていません。無縁だと思ってたので。

 ゆえに、当時のこの作品のランキングは、ついに見ずじまい。

 後輩いわく「短編では破格」とのことでしたが、ずっと半信半疑でした。


 多少なりわかったのは、それから何年も後のこと。

 自作を検索する、エゴサーチを覚えてからです。


 2ちゃんねる(今は5ですが)のスコップスレに、何度も載せられていたこと。

 「なろう初心者がまず読むべき」的なスレで一番に紹介されていたこと。

 結構な数の感想が「なろう」外で書かれていたこと。

「なろうでマインスイーパを読んでないやつはモグリという時代があった」

 みたいなログもありました。ほんまかいな。


 ぶっちゃけると、この作品がどの程度だったのか、いまだによくわかりません。

 「マインスイーパ」のPVは現時点で15万くらいです。

 これは高い方なのか、他に比べれば大したことないのか。

 誰か、詳しい人に訊いてみたいくらいです。

 鼻で笑われるかもですが、その時は「私にしてはスゴイ」ということで。

 (後輩も「短編にしては」と言ってましたし)

 なんせこれ一作で、それ以外の全作品の十倍近いPVを稼いでるんですから。


 はい。そういうことですよ。

 察しのよい方には、もうおわかりかもしれません。

 「マインスイーパ」の後、梶野の作品はまったく読まれなかったのです。


 まったくというと語弊がありますか。

 ホラー企画に書いた「きみにさいごの花びらを」はそこそこでした。

 その次に書いた異世界召喚ものは一話でエタりました。その次の萌え系も。

 「センロ」の原作を続けていたのもありますが、今思えば理由は他にある。


 気負っていたんです。口では「普通」だなんだ言いながらも。

 次も同じくらい読んでもらいたい。そういう欲が無意識に出ていた。

 異世界とか萌えとか、普段なら縁遠いジャンルに手を出したのも、それが理由。

 「絶対に面白い」という自信がないので、筆が止まってしまう。


 こうなるともう、他人の評価以前の問題です。

 何が受けるかどころか、何を書きたいかすら自分でわからないのです。

 ありふれた言葉ですが、スランプというやつです。


 「センロ」が終わり、合作を完成させた後、私は「なろう」を去りました。

 それはもう、小説から逃げるかのように。

 退会こそしませんでしたが、並行して遊んでいた「板遊び」に活動を移したのです。

 「板遊び」とは何か? そして次なる顛末は、続きにて語ろうと思います。



 ちなみに「マインスイーパ」は、カクヨムに転載予定がありません。

 たくさん読んでもらえたお礼に「なろう」に留めるつもりです。

 気になった方は、お手数ですが検索お願いします。


 代わりと言っちゃなんですが、この「小説雑話」はカクヨムオンリーですw


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