第5話 G
「スキル?あぁ、まだ見せてなかったな。」
コメントで、スキルを見せて欲しいと書かれていたから、まだ見せてなかったなと思い、見せることにする。
【鑑定のルーペ】を使い、半透明の画面を表示させる。
─────
【名】白神龍樹
【種族】人間
【スキル】[龍魔法]
【称号】[龍の恩寵を受けし者]
─────
コメント
・何処からツッコミを入れればいい?
・称号持ちじゃん
・竜じゃ無くて龍?
・こっちの方の龍魔法は初めて見た
・強そう(小並感)
新しく、【称号】の欄が追加されているが、これはなんか気が付いてたら持ってたんだよね。見るからにアル関係のものだろうけど。
「あぁ、そうそう。ドラゴンの方の竜じゃ無くて、リュウの方の龍ね。なんでも、まだ俺しか持ってないらしいぞ?」
コメント
・ってことはユニークか
・まぁ、竜の方でも破格だけど
・竜魔法と何が違うのか分かってるん?
・何かと龍に関係してるものばかりだな笑
「いや、それがな?アル曰く、まだ使えないらしいんだよね、龍魔法。」
コメント
・使えないんかい笑
・強すぎるが故に、ってやつか
・一つも使えないの?
・実質スキル無しって、コト!?
『何一つとして使えんぞ。無理矢理使おうものなら死ぬ。まだ、魔力も足らぬし、龍樹の身体では耐えられるものではないからな。なに、龍樹が危機に陥るものなら我が助けるまでよ。』
なんとも心強い言葉をアルから受ける。
まぁ、暫くは大丈夫だと思うけど。気持ちはありがたいよね。
コメント
・アルちゃんカッコいい
・身体が耐えられないスキルって初めて聞いたわ
・頼もしすぎんだろ
・これは惚れる
・流石、龍ってところ?
「だから暫くは、スキル無しで
コメント
・りょーかい
・なんだ見れないのか
・残念
・誰かに習ってたりしたの?
・アルさん、後方彼氏面ってことか
『我も戦いたいと言ったのだがな……』
「いや、アルが戦うと一方的な蹂躙劇が始まるし。あと、俺がなんも経験積まないまま終わる。そのうち戦う機会を設けるからさ。」
『むぅ……ならそれで我慢するか……』
コメント
・確かに蹂躙して終わるからなぁ
・アル様戦いたかったのか
・龍樹の言ってることも正しいんだけどね
・蹂躙劇もみたいけどね
・そういえば、今回ってどれぐらいまで配信するの?
・あー確かに
「説明してなかったな。今日は
コメント
・大きく出たな
・頑張れ
・がんば
・そういやここって何処のダンジョンなん?
・E級?
「あぁ、ここね。ここは第253
コメント
・やっぱりE級か
・それなら大丈夫か
・あっ……253番ってあそこじゃね?
・あれ?有名なの?
・あ……
・ヤダァァ
なんか、コメント欄が阿鼻叫喚になってる。
ここってなんかあったりするのか?
「どうしたの?ここってなんかあるのか?」
コメント
・えっ……
・調べないで来たの!?
・ここなぁ……とことん配信に向いてないからなぁ
・まじかよ
・第253番ダンジョン。E級ダンジョンであり、初心者向けのダンジョン。だが、一方である特定なものが苦手な人には地獄のダンジョンとなってる。というのも、このダンジョンででくる魔物、全てGなのだ。それ故に、訪れる人は極端に少なく、一部界隈では忌み嫌われるダンジョンとなっている。
・↑説明サンキュー
「あーなるほどね。確かに配信向けじゃないし、そんな反応するわけだ。通りで不人気なわけだ。」
コメント
・っ………
・これはアウトですねぇ
・知らなかったんかい笑
・嫌だぁぁぁぁ
・もう無理ぃ……お家帰るぅ……
・あああああああ
・あっ……寒気が……
・黒い悪魔は滅ぶべし
『龍樹、なぜ皆嫌がってあるのだ?たかが魔物だろう?』
「あーなんと言うかね?みんな生理的に嫌いなんだよ。聞きたくもないし、見たくもない、そんな魔物がいるんだよ。」
『ふむ。その感性はよく分からんな。魔物は魔物、どれも似たようなものだろうに。』
コメント
・これは強い(確信)
・↑龍なんだから当たり前だろ
・アルさんには分からないか
・龍樹くん、G大丈夫なの?
・他のダンジョン行かない?
「Gが大丈夫かって?いや、まぁ大丈夫だぞ?そんな忌避感を感じたことはない。虫系が苦手って訳じゃないしね。他のダンジョンはねぇ、確かに苦手な人が沢山いるってことは分かるけど。ここを攻略するよ。せっかく来たんだし。まぁ、無理な人はブラウザバックで。明日か、明後日にまた別のダンジョンで配信すると思うからそんときに見に来てくれ。」
コメント
・大丈夫なんだ
・メンタル天銀かよ
・ちょっと無理だから、一旦落ちるわ
・まぁ仕方ないよね
・じゃあ今度観にくるわ
観ている人の人数が急激に落ちる。これは調べとけばよかったな。ちょっと反省。それでも結構観てくれてる人は多い。それは嬉しいね。
「じゃあ、そろそろ攻略するとしますか!!」
──────────
あとがき
やっと始まるダンジョン攻略
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます