夫(男主人公)がイラつく



それから私達の結婚式はあっという間に終わってしまった。

招待した貴族に挨拶するだけでもうぐったりよ...

小説の中だけはあってミカエル(男主人公)は顔だけは良く白銀の髪にシミ一つ無い真っ白い肌。長いまつ毛にアイスブルーの瞳。整った顔立ち。

それに比べて私もプラチナブロンドのストレートで癖一つ無く艶がある腰まで伸びた長い髪。血の様な赤い瞳、そして悪女名だけあってミカエルと同様非の打ち所がない完璧な容姿。

前世の私と比べ物にならないわ。

で、今私が居るのは寝室。

しかも......無論ミカエルと一緒に寝るらしい。

これって私ジ・エンドよね!?

もしかして一緒に泣ているときに暗殺されるとか...?

ひぇぇ...でもミカエルってヒロインの為には手段を択ばないよね...

あっ......死んだわ.........


私は寝たふりをしキングサイズのベットの端っこで寝ているミカエルをチラリと見た。はいぃぃ......無論寝てなよぉー

誰か...!ヘルプミー私を助けろ!!

私はもう実在するかどうかも分からない神に祈りながら必死に助けを求めた。

そんな焦る私を見たミカエルが無言で見つめてきた。


「お前って......醜女だな。」


「!?」


突然のミカエルの言葉に私は吃驚して恐る恐るミカエルを見た。

ミカエルはいたずらっぽく笑っている。

貴様ー今女の子に向かって醜女だと!?

デリカシーってもんが無いのかしら?

でも我慢するのよ......

私はねこう見えても精神年齢26歳なのよ!(そうなの!?アラサーだね。)

耐えるのだ!私......





※()は作者の突っ込みですので登場人物の声ではありません。


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