空前の日記ブームに便乗して

2023/03/24

　そんな特に日記に書くようなことなどないと思っていたのですが、これはそもそも僕の世界に対する解像度の粗さの問題であって、日記を書くという行為を通して僕が日々見過ごしているような出来事を一つずつ拾い上げていくことで、世界の解像度が鮮明になっていき、何事もない日々が美しいものであると気づいたりすることが出来るのではないかと思ったのですね。

　まあ、どうなんでしょうね。

　一年ぐらい、自転車をパンクさせたままにしています。

　よく行っていたホームセンターが閉店してしまい、修理を個人の自転車屋さんに頼みに行くのが億劫――というだけではなく、シンプルに日々の運動量を鑑みて少しは歩いたほうが良いからと思っているわけです。

　しかし、自転車を修理すれば嬉しくなってついつい外出も増えるでしょうし、遠いところにも行きたくなるでしょうから、トータルで言えば運動量は増えるのかもしれません。どうなんでしょうね、実際。

　まあ、しかし遠いところに行くとついつい外食をしてしまいたくなるんですよね。

　それだけの運動を行うと疲れると自分へのご褒美として、なんらかのイベントで外出の元を取りたくなってしまいます、そもそも大体の娯楽というのはインターネットという悪魔の発明で補えてしまうので、外に出る楽しみがインターネットでは摂取できないものがメインになってしまいます。その最たるものが食事ですのでね。

　摂取カロリーを考えると、やはり自転車で歩行だと外食がしたくなるような距離を、そうでもないような距離にまで引き下げたほうが良いのかもしれません。

　もっとも、その食事の楽しみもいつか失われる日が来るのでしょうね。

　胃袋の弱化や、胸焼けにその兆候を感じます。

　長生きに対して魅力は感じませんが、健康寿命は保たせたいものです。

　もしかしたら、健康のためなら死んでもいいという言葉に殉ずる日が来るのかもしれません。

　健康云々は置いといても、外に出る重要性は日々感じています。

　とりあえず、外に出て暑いとか寒いとかを感じて、それを書くだけでなんとなく文章の書き出しが決まったりします。書き出しが一番面倒くさいので、とりあえず書き出しさえ書ければなんとかなることが往々にしてあります。毎日連載している人は書き出しという地獄の行為を毎日書いているので偉いです。

　という感じに書いていますが、これでは世界の解像度は上がっていないし、そもそも今日の出来事に触れていない。

　じゃあ、今日は何をしたかと言えば業務スーパーのフランクフルトとくまさんの顔の形をしたポテトを食べました。

　くまさんの形をしたポテトは少量の油で揚げられるので、優しい食べ物です。

　油は身体の中身にもきついですが、外側にも厳しい存在です。

　揚げ物をするとなると油の消費量がドバっと増える上に、キッチンを油で汚さないように気をつけないといけないし、その上後片付けもしないといけないのですから。

　そういうわけでノンフライヤーが欲しいです。高温の風をガーッと浴びせて、実質揚げ物に出来る奴。

　油を使わないから健康とかどうでもいいんです、身体に良いとしても多量の油は使いたくないんです、ノンフライヤーはそんな人間の味方です。

　あと放置しておくだけで出来るのもノンフライヤーの良いところです、揚げ物を見張っているときのヒリつきがなくなるのは嬉しい。

　時間がかかるのは難点ですが、結局準備時間と後始末の時間が消えるのでトータルで言えば多少のロスぐらいな気もします。

　そういうわけでノンフライヤーが欲しいというのが今日の結論です。

　以前にも出した結論のような気がします。

　似たような行いを繰り返しながら、人生という階段を降りていく螺旋の日々です。

　風景はどんどん暗くなっていきます。