空前の日記ブームに便乗して

春海水亭

2023/03/23

 なんか周りが日記を書き始めているので、流行に乗ろうかなーと思って僕も日記を書き始めることにしました。時は令和五年。世は空前の大日記ブーム。日記は令和以前からも大ブームだろ。


 初めて日記を書いたのは小学生の時で、三日どころか二日も続かなかった記憶があります。なにかしら良い文章を書きたい完璧主義が当時からあったというよりも、自分のことについて書くのが苦痛すぎたのでしょう。業務日誌もマジで苦痛でした。まぁ自分を客観的に見たらどう考えてもグロい画像にしかならないのでしょうがないでしょう。こうやって感情の輪郭だけを撫ぜて、具体的な行動からピントをぼかすことだけが救済です。自分という存在のおぞましさからなるべく目を守りたいものです。


 三月二十三日はアレですね、気圧がすごくて僕も頭痛と吐き気で体力が削がれていました。けど、実際本当に気圧のせいだったのかどうかは不明です。変なものを食べたのかもしれないですし、あるいは別の要因があったのかもしれません。ただ気圧はあらゆる体調不良の原因として圧倒的なわかりやすさというものがあるので、原因の箱の中に放り投げてしまいがちです、そういう体調不良の原因とか真剣に考えていると疲れますし、自然現象は特に傷ついたりしないので困ったら自分の責任ではなく自然現象の責任ということにしておくと精神もなんとなく守られますからね。


 最近ではカクヨムへの投稿自体はかなり減っていますが、かといって文章を全く書いていないというわけではなくskebという金と文章を引き換えるサービスで主な執筆を行っています。見境なくホイホイ受けるせいで、リクエストの量に対して執筆分が全く追いついていません。そのうち破滅するのではないかと思いますが、一応は締切を守ってなんとかやれています。賢いヒロインの方は何も思いついていませんが、デスゲームの方にはなんとか出したいなぁと思っているので、そっちには出したいです。出せるものならば。


 カクヨムは読んでもらえるか読んでもらえないのかわからないので、とりあえず最初の一行をなるべく強めたいなぁと思って文章を書いていますが。skebはとりあえず読んでもらえることは確定しているので、とりあえず天気の話から書き始めることが多いです。春は幻、夏は熱中症、秋は幻、冬は地獄の五割、みたいな感じで現在の季節に対する憎しみを書くと、いい感じに文章のテンションが落ちていくのでおすすめです。そういう感じの調整を行っています。


 文章と言えばKAC2023に参加された方も、読んでくださった方もお疲れ様でした。去年、一昨年と締め切りとお題に押されすぎてて後半部分から露骨に内容のクオリティが落ちていきましたが、今年のお題は半分ぐらいだったので、死に体にならなくて済みました。周年イベント、カク側だけでなくヨム側への強化も行っている関係とかそういう感じの奴なんでしょうか。まぁ、いずれにせよ皆勤賞が取りやすくなったので助かっています。


 あとKACはお題と締切で、「あー!もうこれでいいわ!」という諦めが効くのが助かります。諦めもそんなに悪いことばかりじゃありません、諦めは歩みを止めるという言葉と癒着しているようで、案外諦めが歩みを始める結果になったりするものです。そういうわけでKACは個人的には諦めと和解して、ダラダラと進むイベントです。個人的には。


 日記と言いながら、三月二十三日の出来事を全く書いていませんね、やっぱり無意識的にグロテスクなものから目を逸らしたがっているのでしょう。まあ、そもそも特に何も書くようなことが無いのですが。


 そういえば、三月二十三日はお蕎麦屋さんに行って、ミニ天丼と冷たいお蕎麦のセットを食べました。美味しかったです。

 お蕎麦屋さんと言えば、カツ丼が美味しいみたいなイメージがありますが、僕は蕎麦屋のカツ丼にいい思い出はありません。ミホス嬢が食べたみたいなスーパー惣菜カツのボロボロ玉子乗せみたいな奴か、そんなに美味しくないカツ丼、衣の中に髪の毛入りみたいなものを引いたので、カツ丼は定食屋かかつやで食べるようにしています。今思えばあの髪の毛は実は髪の毛ではなく、なにかしらの筋だったのかもしれませんが、実際どうだったんでしょうね。お店の人に確認を取ったわけでもないのでわかりません。


 天丼が救いです。海老は美味しいし、家ではあまり食べないっていうか、調理済の海老よりも調理前の海老のほうが覚悟を決めて買わなければならないような値段であることが往々にしてあるので。っていうか、純粋お魚以外のシーフードは割りと覚悟の食材だと思います。むしろ日常と癒着していないちょっと高い牡蠣とかのほうがフラットな気持ちで買える気がします。


 相変わらず三月二十三日からあった出来事に目を背けている気がしますが、本当に特に何もありませんでした。おそらく二十四日もなにもないので、日記は今日で終わりです。お疲れ様でした。

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