モモナメ

「あ~めあ~がりの にわ~で~♪」



セレブリティ家・庭園。


次女のコモモが、元気に駆け回っている。


「元気だなぁ、コモモお嬢様は」


「近頃、雨続きでしたからね。外に出られるのが、嬉しいんですわ」


コモモは、しゃがみ込む。


「ありさんが、いる」


コモモは、見詰める。


「だんご虫が、いる」


ふにゅっ


「ん?なんか、ふんだ?」




  ∧_∧

  / ・ω・)

 /___ノ


ずーりずーり



「ふわぁ!かわいいっ!」



つふにゅ


  ∧_∧

  / ・ω・( ……。

 /___ノ



  ∧_∧

  / ・ω・)ぽんっ

 /___ノ



つふにゅ


  ∧__

  / ・ω・)…。

 /___ノ



  ∧_∧ぽんっ

  / ・ω・)

 /___ノ



「キャッキャッ」




「レナぁー、見てみてー」


  ∧_∧

  / ・ω・)

 /___ノ


ずーりずーり


「ひぃっ!」


「どしたの?」


「わ、私、ぬめぬめ系は苦手で……!」


「そぉなんだ、かわいいのに。ね、えさあげていい?」


「あ、お嬢様、お塩だけは駄目ですよ?溶けちゃいますからね」


「うん!」




「ふふ」


  ∧_∧

  / ・ω・)

 /___ノ


ずーりずーり


「なめなめしてるから、なまえは、モモナメね!」


  ∧_∧

  / o~ω~)

 /___ノ


にーよにーよ


「あはーw」




~ 次の日 ~



   へ_へ

  / 川-ω-)グッタリ‥‥。

 /___ノ



「…………!?」



だだだだっ



「レナぁ~!モモナメが、ぐったりしてる!」


「まぁ!どうしたんでしょう?」




「クーヤお兄ぢゃあぁ~ん!」


「どーした!?コモモ」


「クルゥ?」


「モモナメがぁ~!」


「モモナメ?」


「これ」


   へ_へ

  / 川-ω-)……。

 /___ノ


「何処に、居たんだ?」


「おにわ」


「一匹で?」


「うん」


「おかしいな。普通は、群れで暮らしてる筈なのに」




「夕方~もう6時を回~り♪


 閉店迄、後30分足らず♪」


つトマト


つ旬のお野菜


「サラダの大好きなあの人~に♪


 飛び切りのやつ作ってあげるの♪」


「又、お越し下さいませー」


「るんる~ん♡」



「ご協力、お願いしまーす!」


つ□


「おう、キャッチ!」




「只今ー」


「お帰り、クーヤ。サラダ、出来てるわよー」


「美味そう!……ん?」



『WANTED!


 名前:スコナメクジ』



「モモ!その、探してますポスターは……!?」




「スコナメ~!」



「!


 モモナメが、いっぱい……!」


  ∧_∧

  / 。・ω・)ポロッ

 /___ノ


「いやぁ、こいつ、放浪癖があってさ。直ぐ、どっか行っちゃうんだよな。


 心配したよ~。さ、森に帰ろう」




「う~……」


「コモモ。帰しておやり。


 コモモだって、お友達のお家に泊まってたら、寂しくなって、自分の家に、帰りたくなるだろう?」


「うん……」


   ∧_∧

   / ・ω・)

  /___ノ


 ずーりずーり


「元気でね、モモナメ」


   ∧_∧

   / ・ω・ )⊃くるり

  /___ノ


(ばいばい、こもも)


     ∧_∧

     / ・ω・)

    /___ノ


   ずーりずーり




それから、コモモは、雨が降る度に、スコナメの事を思い出す。


  ∧_∧

  / ・ω・)

 /___ノ



(モモナメ、元気にしてるかな……?)



  ∧_∧

  / o~ω~)

 /___ノ


(こもも♡)

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