前のエピソード――2023/04/05 本屋

　仕事をしていると腹が減る。

　あまり散財もしたくないとは言え、腹が減っては戦ができぬ。食べてないせいでマジで脳味噌の働きが滞るなら何か食った方がいい。それはそう。

　しかし夕食、晩飯の時間に困る。

　私は朝の8時とか9時くらいに朝食を食べ、正午にお昼を食べる。それで仕事に行くわけだが、仕事が終わるのはいつも大体夜の9時とか10時過ぎだ。家に帰ってくるのは大体11時過ぎである。

　そうなってくると、昼飯の次のご飯をどうするかという問題が浮上する。

　一番良いのは、お弁当を持っていくことだ。いつものようにお昼ご飯と作り置きを作る時間でついでにお弁当を作ってしまい、仕事に持っていく。それで仕事の合間か、仕事が終わってから弁当箱を開いて食べる。それでも足りなければ家に帰った後に作り置きを追加で食べればいい。これが一番理想。

　なのだが。なのだが、理想は理想である。ちゃんとお弁当を持っていくこともあるけど、弁当におかずや米をつめるというのは、料理を作るのとまた別のMPを消費している気がしてならない。たとえそれが自分のためのものであってもだ。というか、自分のためのものだからこそ適当になる。

　この日記でも、何度か料理の話をしたけれど、私が料理をするのはそれを食べてくれる家族のためというのがデカい。ぶっちゃけ、自分で作った料理は食べずに卵かけご飯とかだけ食べるなんてのもしょっちゅうである。

　他人のためなら作れるが、自分のためだとこう、なんかどうでも良くねえか、の気持ちになる。サッポロポテトのバーベキュー味だけで良くない？　またはピザポテト。うまいよね、あれ。

　というわけで今日の自分の夕食はランチパックとスナック菓子でした。家の作り置きはシチュー作ったよ。最近は白菜をたっぷり入れたシチューを作るのにハマっている。後は焼きそば。焼きそばは昼に私も食べた。焼きそばお弁当に入れりゃ良かったじゃん、とも思ったが複数人分（三人分以上）を一緒に作ると自分の腕と家のフライパンだけだと、べちゃべちゃしやすいから駄目。

　本質的に自分も限界暮らしをしている人間と変わらねえのだと思う。私がまともに生きているのは私の料理を欲してくれる人がいるからだ。

　この間、お弁当が美味しいで評判の地域スーパーの弁当を彼女が急に食べたくなり、買いに行ったのだが「なんか、思ってたより普通」「恵一が作るご飯の方が美味しいね」などと言っていた。そういう言葉を食らって辛うじて私は生きている。

　と、まあ毎日ランチパックとサッポロポテトバーベキュー味だけでもマジでよくないので、明日はちゃんとお弁当を作ろうと思う。