2023/04/05 本屋

 本屋に行った。

 知っていることと思うけれど、私は本屋が好きなのでできることなら毎日行きたい。毎日本を買うような余裕もないが、本屋に並ぶ本を見て「あの先生の新刊だ」「こんな本が出たのか」「この本読みたい」「あれも読みたい」「もう全部読みたい」などと思いながら本を眺めるだけでも多幸感がある。積読も大量にあるし、読まなくちゃいけないものも大量に溜まっているので、なかなか自分が読みたいものを読みたいように読む時間を取れないのは苦しい。

 コロナ禍になってからというもの、本屋の閉店時間も軒並み早くなり、仕事終わりに本屋に行く、というのも中々できなくなった。


 じゃあなんで今日は本屋にいたのかというと、昨日からの疲労感が続いているのと、用事のあった彼女を車で送った後に仕事に向かったりしたのと、仕事でも会議の時間忘れてこっぴどく叱られるなどしたのと、部下にも「お疲れですか」と普通に心配されたのとで早めに仕事を切り上げたから本屋に行ける時間があったのだ。いや、早く帰れよ。

 ただ、本屋に行って少しエネルギーをチャージできたのも確かかもしれない。知らないうちに読みたい本がたくさん溜まっていた。それ全部を新刊で読むのは無理だが、読みたい本が脳内フォルダに増えるというのはそれだけで楽しく、生きる糧の一つとなる。


 結局本は買わなかった。西尾維新20周年キャンペーンで当たった図書カードがあったので、漫画の新刊でも買おうかとも思ったのだけど、欲しい漫画の欲しい刊は置いてなかったし、それ以外に欲しい本の値段も図書カードの上限1,000円をこえていたので、また金がある時にでも何か買おう。


 思い返すと、本を一番読んでいた時期は多分学生の時だ。本も映画もゲームも狂ったように浴びた。あの時の経験が今の自分を作っているのは間違いない。職場でも、宮塚さんはすごい本を読んでいる人、という認識をされているけれど、個人的には全然読めてねえな、という感覚がいつまで経っても変わらない。活字中毒というほどに本を読むわけでもない。物語中毒ではあるかもしれない。

 物語に限らず、学習系の本もたくさん読みたいが、学生の頃と違って「この本に書いてあることから得られる新しい知識とコスト見合ってるかな」みたいなことも考えてしまうので小説以上に手を出しにくい。これまた、博学みたいな自認はないが、一冊読んで「視点は面白かったし、わかりやすかったから知識の整理にもなって良かったけど書いてあること大体知ってたな」みたいになるのもなんか微妙な気持ちになる。

 

 Web小説を読み出したのも、いくら買っても買っても本を読みたい欲を抑えられないから、その代わりという側面もある。欲望を抑えるのに大いに貢献してくれているし、商業作品でないからこその面白さというのも多分にあり、とても楽しませてもらっている。

 ありがとう皆。


 と言っても、私がインターネット上で小説を書き始めたのは割と昔だ。ホントに最初は、小学生の頃にポケモンの二次創作小説を書いていた。当然、初めて書いた小説なので内容はしっかり覚えている。

 ゲームの世界のものだったポケモンが、現実世界に現れてしまい、それに巻き込まれる少年達のお話。環境テロを標榜する悪の組織がその技術によってポケモンという虚構の存在を現実化させていて、その目的はグラードンを太陽に送り込むことで太陽コロナを活性化させて世界中の電子機器を破壊することだった。たまたまそれが出来るフィクションがポケモンだっただけで現実化するものはポケモンである必要性はなかったが、出会ったポケモン達と共に少年達は組織の野望を砕く、という話。


 昔からあんまり書きたいモノが変わってねえ。直接的に二次創作な分、むしろ分かりやすいとも言える。


 それからずっと二次創作、一次創作を問わず小説を書き続けているし、何なら他の趣味とかも全部小説を書くためのものという側面もあるし、頻度はともかく、これからも私は小説を書き続けるんだろうな、という自覚がある。己の頭の中にあるものを苦心して形にするのは、苦しくも楽しい。


 最近は二次創作もあまりしていないけど、また何か書いても良いかもしれないな。

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