恋文の隠れ家

 次の日の校内清掃。教室のゴミ箱が溜まっていたのでゴミ袋を捨てに行った。

 驚くことにゴミ袋の中には、僕が書いた手紙があった。

 汚いのだが、手紙を手に取る。

 やはり、僕が書いた手紙だった。

 ・・・あぁ、返事をしないぐらい、僕を嫌っていたのか。



 手紙を開けた形跡があった。

 封を閉じていたはずだ。捨てるぐらいなら開けないはずだろ。まさか・・・。


 手紙を開けて、白紙の裏には、文字が書いてあった。

『よろし お原 し 』

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恋文の隠れ家 千才生人 @sanmojiijyou

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