第12話 地球へ帰る方法
私は、わずかな希望をしてヨシツネに質問した。
「ヨ、ヨシツネさん……教えてください……私とヒカリの2人は、いったいどうしたら元の日本へ……いいえ、地球へ帰ることができるのか……お、お願いします……」
私は、彼にすがりつくような想いで尋ねた後、深々と頭を下げた。今は、心の底から彼に頼るしかない……そう思っていた。
「わ、私からも……お。お願いします…………」
私に続いて、ヒカリもそう言って頭を下げた。
すると、ヨシツネはしばらくの間……黙っていたが、その後にゆっくりと話し始めた。
「1つだけ方法があるよ。このアペオシカ大陸の帝都ガンギへ足を運んで地球へ戻るための機械装置に入って地球へ戻るための操作をしてもらえば……きっと戻ることができるよ」
「ほ……本当に!? 本当なの!?」
その話を聞いた私とヒカリは、そろって顔を輝かせた。そして、私は彼の話が冗談ではないことを心の中で祈っていた。
「本当だよ。だけど、このポロッサと帝都ガンギとの距離は果てしなく遠いんだ。帝都ガンギへ行く方法は、このアペオシカ大陸を東西に横断する鉄道に乗っていくしかない。だけど、その鉄道に乗るための料金が高いから、君たちはこのポロッサの街で1年近くの長い期間で働く必要があるだろうね」
「えええっ!?」
私とヒカリは、思わず驚きの声を出してしまった。
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