第10話 衝撃の事実

 私とヒカリの2人は、彼の名前を聞いて本当に驚いていた。受験勉強を熱心に取り組んでいる私たちだから、ヨシツネという名前をッ聞いて……あの平家を倒した源氏の武将……源義経を思い出してしまう。

 あの武将もかなりの美男子だと言われているが、いくら何でも銀髪碧眼ではなかったはずだ。私もヒカリも頭が混乱してしまい、お互いに顔を見合わせてしまった。

 そんな態度をする私たちに対して、ヨシツネはとても信じられない質問をぶつけてきた。


「もしかすると……君たち2人は、地球という星からやって来たの?」

「えええええっ!?」


 私たちは、彼の発言に対してとても驚くあまり、大声で叫んでしまった。


「つ、つまり……ここの場所は地球ではないという……こ、ことなの!?」


 私は、逆にヨシツネへ質問を投げ返してしまった。とてもショッキングな発言だったから…………今の彼が放った言葉は、どうか……嘘かジョークであってほしい……私の声は、恐怖のあまり震えていた。

 しかし、その望みは残念ながら叶わなかった。


「ごくまれに、地球という星からこのアぺオシカ大陸に人が送られてくることがあるんだよ。どうやら、君たち2人も、どうやら地球に住んでいた民族のようだね」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る