第223話
◆
クリスマスが過ぎ、僕らの引っ越しも
僕らの引っ越しの翌日にハル達が顔を出してくれて、その時一緒に来ていた
その際に話題にあがったアニメの上映会のチケットを幸博君が2枚持っていて1枚余るという話をし、それに対して美晴さんが行きたいと言ったので譲ってもらうことになり美晴さんも行くことになった。妊婦である美晴さんが人の多いところへ行く事は少し不安もあったけど、いくらなんでも気にし過ぎだと思い直した。
また、引っ越しと同時に防犯カメラの
そうして今年もいよいよ終わりだと思っていたら、
◆
無事引っ越しが終わり、荷物が多くなかったことも有り1日ちょっとでほとんど片付いて実家から
ひと目見て春華ちゃんの事が好きなのがわかるくらいにわかりやすい男の子で微笑ましく思い、冬樹くんに聞いてもやっぱりわかっているようで昔からずっと春華ちゃんの事を好きでいるみたいだ。春華ちゃんは最近色々な男子からモテているみたいだからライバルが多くて大変だろうけど、頑張って欲しいと思う。
また、話の流れで今度冬樹くんも行くアニメの上映会のチケットが1枚余っているという話になって、余っているなら欲しいとお願いしたら快く譲ってもらえた。
たぶん、来年になったらお腹が大きくなってみんなで遊びに行くことも難しくなるだろうし、出産したらそれこそこどもが第一でゆっくり遊びに行くなんてできやしないだろうからと思い冬樹くんのクラスメイトの集まりだとわかっていても混ぜてもらうことにした。
他に友達がいるとしても冬樹くんとデートができるのは貴重な機会なのでそういう意味でも譲ってもらえて良かったと思う。
◆高梨
クリスマスから何度か
冬樹君は気にしないで欲しいと言ってくれていたけど、言葉通りに気にしないわけにはないかないし、二度と同じ事をさせないようにしないといけない。
「百合恵さん、私が悪かったわ、この通り」
悠一さんについてきたお
これまでの付き合いで他人へ謝る印象のなかった人がその様な事をしているので内心では驚いている。
話をまとめると、お
悠一さんもその事を深く反省していると言い、お
悠一さんも私の気持ちがわかっているのか謝罪をするだけで
「百合恵は今後どうしていくんだ?
誰か
「私には天職の音楽教師がありますから・・・幸い、みゆきと一緒に暮らすことになりましたし、今は充実していますよ」
「・・・そうか。百合恵が充実しているなら良かった・・・」
正直なところ、当て擦りの意図もあって言ったことだけれどそう言った含んだ意味は意に介さず言葉の通りに受け止めた様で、逆に意地悪く言った自分が居た堪れなくなる。
お
もう、話したくもないと思っていたけど、自分の非を認めしおらしい態度の悠一さんと対していたら
◆
「ねぇねぇ
学校が冬休みに入り、アフレコも年内最後となった今日の収録が終わったところで、雑談の流れで
「お友達と仰るのは上映会に来る予定の
「うん、そう。ダメかな?」
「ダメということはないと思いますが、他に同行される方が何人もいらっしゃるので、それほど長い時間は難しいと思いますがよろしいでしょうか?」
「うん、いいよ」
「承知しました。少し時間を割いてもらえないか聞いておきますね」
「よろしくね!
唄ちゃんのお友達ちゃん、楽しみだなぁ」
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