第10話 魔道士じいさん語り出す


「まず、この世界が、冒険者や魔法使い、武術使いで勢力争いの中で力のあるものが、財を成し富を築き、名声を得ているのは事実」


「俺もそう信じて鍛えてきました!」


「じゃが、その裏にはあらゆる不正、歪んだスキル、レベルアップが行われていることが蔓延っていることをお主は知っているかのう~」


「ええそうなんですか?」


「ああもちのロン!跳満じゃ!」


えっ?まあいいか...


「どんな不正をして強くなるんです?」




「例えば、お主の元パーティでの仲間ミゲルじゃが、これがあやつの、1か月前の写真じゃよ」



ええええ!!


「そこには、今のミゲルの筋肉質でまっちょな体とは全く想像できない、ほっそりとして、顔が青白い男が写っていた」


これがあのミゲル?どうやって


「ひょっとしてライ〇ップでも使って、今の体を手に入れたんですか!?」



「いくらなんでも、それは無理じゃよ...というより、なんじゃそのライザ...なんとかというのは?」


「ああお爺さん、それをいっちゃうと伏字にした意味がないですよ」



「うん?まあ細かいことは気に気ない事じゃ!

まあそのようなすぽーつじむのようなものは使わず、一切体を鍛えることなく、且つ怪しい苦しも飲まずにあ奴は、あの筋骨逞しい肉体を手に入れたのじゃ..」


「どうやってですか?そっそんな魔法なような方法が、ハッまさかお爺さんの魔法の力ですか」


「いんや、そーんな魔法は無いのう~第一そーんなものがあったら、世界のすべての魔導士は完全無敵にじゃろうが?」


「そうかあ~」


「まあ、まずこのノートパソコンの画面を見てほしい。」


俺はノーパソの画面を食い入るように見つめた。



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