第9話 これから
いつもの電車に乗る。いつもの駅に降りて、20分駆け抜ける。バックでブッコローのぬいぐるみがポコポコ揺れる。夜風が気持ちいい。月と星が出ている。もう自分を囲わないで何か新しいことに挑戦してみよう。本当に自分がやりたいことを、これからゆっくり探して見つけてみよう。
何かできそうな気がしてきた。
線路に飛び込む前に。
帰ったらまずはSNSのチェックだ。
ファーブルちゃんが何か書き込んでいるかも。オフ会があるかもしれない。
何か楽しいことが待っている。
また買い物忘れた。
とりあえず、カップ麺だ。
「トートーチャン、オネガイー!」
「しゃべった!またどうして?」
「キンキュウ、レンラク。イロサンガ、アタラシイ、コウホミツケタ。トートーチャンノ、チカクダカラ、テツダッテ。」
「私に出来るのかな?心配。」
「ダイジョウブ、サポートアルシ。」
「わかった、やってみる。」
「マズハ、R.B.ブッコローキーチェーンツキヌイグルミヲ、カッテ。」
「私が買うのかい。」
「イイジャン、イッコ、モラッテンダシ。」
「わかった。」
「ツヅキハSNSデ。」
「了解!」
今度は私が渡す番か。きっと上手くできる。だって経験者だもの。まずはブッコローを買わなくちゃ。
あ、カップ麺、できた。
「いただきます!」
これから私が新メンバーにどうやってブッコローぬいぐるみを渡したかとか、ゆーりんちー達とまさかの危機一髪の大作戦が始まるとか、ゆーりんちーを巻き込んだドタバタ・ラブコメディが起きるとか……
それは次回の講釈にて。
ご清聴、ありがとうございました。
ゆーりんちー(一部、薄い能力者を含む) @tukagashira
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