第43話 こんばんは、おれごん鶏です

 新作は22万5千字です。

 いまさらですけど。

 スポーツ小説って需要ないですよねえ。過疎ジャンル。


 いえ、わかってて始めたんです。わかってて始めたんですが、でもやっぱり違いますよね期待感が。どうせ人気でないんだろうなあと。

 いえ、たとえスポーツであっても最高におもしろければ問題は一蹴なのです。しかしいま手元にあるのはどうですか、いつものおれごん節ではありませんか。泥くさい、土くさいお話ですよ。


「あ、そういうのいいんで」


 これですよ。基本が回れ右、そのジャンルが好きな人であっても。

 長谷川裕一先生や雷句誠先生、藤田和日郎先生の作品が好きな方にはマッチすると勝手に思っているのですが。


 スポーツ小説では。ねえ?

 いえ、わかってるんですよ? わかってて書いています。


 でもね、みなさんが百名山だ3000メートル級だと歓談している時に、おれごんは『私も月面で3000メートル級に挑戦していたよ』ですから。『いやそれ、重力1/6でしょ』と。それか『ふぅ〜ん』『あっそ』ですよ。

 本当に攻めてもいい山だったかには疑問がありますよねえ。


 手をつけたのは昨年12月だそうで、かれこれ9ヶ月間も書いていることになります。他作品の改稿で長く止まっている時期もありましたが、意外と前から書いていたんですね。

 そんなことも忘れるんです。それこそ3歩あるいたら忘れる。こんばんは、おれごん鶏です。


 このお話は鶏だからこそ書けるのかもしれません。だって大人気作家だったらぜったいに手を出さない代物。だったらやっぱり意義はあるんですよ。意義だけはね。

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