第25話 小さな発明

 新作は17万7千字です。

 病室をでて、新たな道具探しに夢中です。アジア予選は並行して、補欠くんたちが奮闘してくれています。

 ダブルスですから、そんなことって現実にはないとは思いますがここは勢いで。ジャンプやコロコロの世界だとお考えください。『ゆで』時空です。




 今日はひとつ小さな発明がありましてね。と言いましても小さな小さな発見です、大したことでは。

 しかしこれがある以前と以降とでは雲泥です。実にかっちりとはまって。いい閃きがありました。


 読んでいてどうも弱いと思っていた部分がありましてね。試合の最中はいいんです、勢いがあって、ハプニングにどんでん返し。盛れるだけ盛ります。

 ところが平時は静か。ここで交通事故だの恋愛だのを入れるのは横道に逸れるだけ。それが語りたい主目的にすり替わりそうですし。


 それで淡々と療養して、素材を探して、道具に作り替え。いくら力貯め回とはいえ退屈です。書いていて退屈。いっそ億劫にさえ。誰もここを読んでいておもしろいとは感じないでしょう。

 とにかく早く終わらせて、と考えていたのですがどうにも気に入らなくって。いつしかテコ入れをしたい部分になっていました。


 それで一生懸命手を加えるのですが闇雲に文字数が増えるだけ。逆効果です。でも説明は尽くさねば。過去編だってあきらめてここに立っているのに。


 そこで今回の気づきが。

 端的に申し上げて新キャラの投入です。その人に狂言まわしになってもらうんです。


 まだほんの数行しか書いていませんが、この人が実にいい潤滑油になりまして。陰に日なたにではなく、陰に徹して物語の進行を手助けしてくれます。実に作者にとって都合のよい、私の影武者です。

 男性にしましょうか、女性にしましょうか。氷河期世代とすることだけは決めています。不遇なこの方にも、なんらかの着地点は用意してあげたいなと考えています。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る