第23話 藤井八冠の悲願

 新作は17万3千字です。まだベッドから出られません。今後について話をしています。


 過去回想はめんどく感じるようになりましたね……。

 臭わすだけにしておいてさっさと先を書きましょうか。どうせ明るい話にはなりませんから。

 ただ主人公の強さの秘密は描いておきたい部分ではあるんです。ルーツというか、異常さの部分なんですけども。そこだけ勝利者インタビューで触れるとか。

 もう少し考えてみます。


 今回は主人公の強さが異常さとつながっている設定にしましたが、それってぜんぜん普通ですよね。執着と言いますか、目標に向けての異常なまでの一心不乱さは強さたりえます。

 将棋の藤井七冠さんはまるで物語の主人公的に魅力です。その彼の強さの秘訣がそこだったら燃えるのにと、考えるのは私だけでしょうか。


 向上心の源が、今なら婚約破棄や追放に当たるのでしょう。私の琴線とは1万キロもの隔たりがありますがね。

 もっとシンプルに仇討ちでもよいものの、ダークヒーローにしかなり得ないのが悩みどころ。時代劇なら当然の倫理観で済みましょうが。

 藤井七冠であればそこからも縁遠いので、設定するとしたら『幼いころに亡くしたライバルとの対局』とかですかね。


 ついに達成された悲願の八冠によって顕れる在りし日の親友。『待たせたなぁ』『遅いぞ』と、短い言葉を交わしながら将棋盤の前に座るふたり。もちろん名人戦のような極厚のものでなく、薄っぺらくて折りたためる、磁石が入った駒がくっつく鉄製の。


 これはまずい展開ですよ、藤井八冠が光の中に消えてゆく未来しか見えません。

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