第13話 足すべきか、足さざるべきか

①『それが普通の状態に戻るんだ』


②『それが元の状態に戻るんだ』


③『それが元の状態にまで戻るんだ』



 一応はぜんぶ同じ意味を持っています。


 ①は「それが普通」という意識に至るようにも読み取れます。複数受け取りかたがある表現はよくないですね。ただしミスリードを仕込みたい場合を除きます。


 ②と③はおよそ同じ意味と捉えられそうですがいかがでしょうか。

 ②は簡潔に述べたい人向けですね。

 ③は知的で論理的な方の発言のような気がします。それとうっすら、戻れる事実に特別感を覚えますね。


 いやあメンドイ。ここまで考えて書かねばなりませんか?

 おれごん作品の主人公格なんておバカばかりなので②一択なんですけどねえ。それと、元に戻るようなミラクルは基本起きませんので、おれごん時空では故障も死者もそのままです。そのマイナスとどう向き合うか、周囲がどう展開するかにこそドラマがあると考える人間ですので。


 なんで突然こんなことをつらつらと述べているかと言いますと、日本語難しい! これに尽きます。

 きっとここまで考えて言葉を配している方は少数ですし、そこまで深読みしてくださる方はさらに少数であろうとは思うのですが、いざ本を出そうと思ったらこだわりたくもなるものです。


 なんならもう、いっそ足しちゃいましょうかね、マチュピチュ篇と秀吉篇! たぶんあの作品でしか語れない物語ってあると思うんですよ。そのふたつはたぶん、その類い。

 合計で5万字くらいですかねえ? どうせなら完全版として世に送り出したいじゃないですか。


 でもこれはダメな方向です、同人誌あるある的にダメなやつ。永遠に完成しないという例の病気ですよ。聞きかじっただけで発言しておりますけども。

 でも大丈夫、どうにかしちゃうんですよおれごんってやつは。いつだってそうでした。今回だって当然!

 いつ書きましょうね。それだけが問題です。


 新作と並行しちゃいましょうか。ヨチヨチ歩きがほふく前進になっちゃいますが。ええですやん、これがおれごんごときの最速ですよ。

 そうなりますと、秋にも出版と意気込んでいましたがそこそこ時間をとりますね。なにせ中編くらいの2エピソード挿入なんですから。

 しかし腕がなりますよ、なにせ秀吉と揉める予定なので。グフフフフ、お楽しみに。


 まあでもこの件は話半分に聞いておいてください。なにせ私のやる気もまだ半分くらいですから。

 増える作業は目白押しです。どこに挿入するか、後ろの話への影響、クライマックスへの追加、エンディングへの追加。ひと通り70万字ぜんぶ添削してみて、それでまだ意欲が残っていたら本気で考えます。


 今日で新作は14万7千字、もはや何度目かわからない処女作の手直しは31/70万字。

 手直しはもう少しで半分です。3週間で半分ならいいペース、6月中に終わるかもしれません。

 ほぼ読んでいるだけ、楽なもんです。唸って悶絶して七転八倒、あれだけ苦労したものも読むのは一瞬。しかしこれだけ読みこんでもまだ泣かせてくるのですから大したものです。

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