『殺めるやつら』について②
キャラクターについても色々な設定がありました。今回は前編として、殺し屋のうち四人の設定をお見せします。
なお家族構成は一也の視点から書きます。
・下田志恵
家族内の母親担当。殺し屋達の中でも特に冷酷な人物として造形しました。名前の由来は実在した女性ガンマン『カラミティ・ジェーン』から取りました。ジェーン、じぇえん、しえん、志恵、という感じですね。近接射撃の担当です。
殺しのシーンも一度は入れられましたし、メインで動いてくれていたので、殺し屋達の中でもかなり描写したかった部分は見せられたかなと思っています。ただ、もう少し料理教室設定を盛り込んでもよかったかもしれません。
・下田平治
名前の由来は、かの有名なスナイパー『シモ・ヘイヘ』からです。
父親担当の彼のイメージはサザエさんのマスオさん。妻の表向きの実家で暮らしてるところからそのようなイメージにしたのですが、裏の顔は志恵動揺冷酷な人物。
二人目の依頼者で活躍させて以降、ほぼ出番がなかったのが惜しかったですね。実は警察署から美紗が出てきたところに出くわすシーンを挟んだのは、その点が気になったからでした。作中での実行犯率は高めだったので、活躍度合いは問題ないかと思いますが……。
・武蔵野次郎
祖父担当で殺し屋のトップ。志恵を動かし過ぎたせいでそんな感じはしなかったですが。名前の由来は巌流島の武蔵と小次郎から。日本刀で殺していたのは彼。
前回池子の描写について軽く書きましたが、次郎についてももう少し深掘りしてもよかったように思います。特に剣道場の設定はもう少し活かしたかったですね。構想では道場の教え子にまつわるエピソードも挟もうかと考えていたのですが、美紗の行動やオチへの流れを考えて省きました。書いときゃ良かったなあ。
・武蔵野池子
祖母担当の華道家。名前の由来は華道の
殺しの描写が唯一書けなかったのが痛いですね。本作最大の反省点かもしれません。花切狭による刺殺を考えていたのですが、この殺し方を活かせる場面が(少なくとも今回のエピソード中では)無さ過ぎました。その代わりというわけではありませんが、日常会話中での登場頻度は高かったかなと。
次回は残りの五人です。
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