第49話 ※ステータス表示あり




 深夜に侵入者があった事を知らせる鐘の音が鳴った。

 慌てて目を覚まして、直ぐに着替えると共に配下の人数を一気に増やした。


 名前 : 海堂 冬夜

 レベル : 14/50

 スキル : マイスペース【ユニーク】 レベル3

  レベル1 : マイスペースに配下を召喚可能(30/30) ▽

  レベル2 : オプションカード枠+1枚 (マイスペース増加 ☆☆☆☆)

  レベル3 : マイスペースに施設を設置可能(15/15) ▽

  レベル4 : オプションカード枠+1枚 (****)

  レベル5 : **********




 魔道士を大目に召喚している。

 屋上から周辺に援護射撃が出来る様にだ。


 屋上からだといくらでも射線が取れるので、打ちたい放題で全体を把握しやすくフォローもしやすい。




 俺が1階へ着くと拠点のすぐ近くまで敵さんが迫っていた。(因みに俺の部屋は6階だ。)


 40人以上はいそうである。

 ただ、その内10人ほどは、目を押さえて「目がぁーー」などと、のたうち回っている。


 暗視ゴーグルが落ちているので、用意周到にやって来たのだろうが、野球場などで使用する特設のライトに目をやられたのだろう。

 アレはかなりの光を放つ。


 そう、こんな夜中の奇襲を警戒して視界の確保は万全である。



「悪い遅れた。どんな状況だ?」


 近くにいたデビットに声を掛ける。


 名前 : デビット ☆

 レベル : 1/10

 スキル : 弓術 レベル1

 175cmほどで普通体型、皮の鎧・手袋・弓矢セットの軽装の男。


『今の所、問題は無いです。正直、相手は大した事無いです。時々、手練れが居ますが、ハンクが対処しています。 ただ、一応確認ですが、相手側を殺してしまっても構わないですね!?相手は武器を所持しており、こちらを殺す気で襲ってきております。遠慮は不要かと……。』


「……それは、構わない。既に皆んなで決めた事だ。ただ、いざ本当に攻められると気の迷いが出るな……。」


『相手は躊躇無く切り掛かってくるので、その考えは不要です。我々が甘い考えだと、何処かで足元を掬われます。それにより、冬夜様や秋美殿に何かあれば……我々は後悔しきれません。』


「そうだな、すまなかった。最大限の力で対応してくれ!」



 ステータス画面を確認すると3人がカード化して戻っていたので、前衛を追加で3人召喚した。


 ハンクからは人間との戦いの場合、『俺が前線に出ては駄目だ』との助言(指摘)を受けている。

 どうしても対人戦になると、人に暴力を振るう事に躊躇してしまうと言うのだ。既にモンスターとの戦闘は慣れているが、やはり人間相手となると……。


 そう言った事もあり、俺は後方で待機中だ。



 そこへ夏も現れる。


「冬夜、コイツらを見た事あるよ。揚石達の組織でまず間違いないと思う。主力は余り居なさそうだね。このままの戦略差なら、問題は無さそう。」


「とりあえずは、今は大丈夫なだけだ。何が起こるかは分からないし、危険だからお前も屋上へ行っておけよ。」


「揚石が来てないなら、大丈夫でしょ!既にハンクさん達が半数以上を倒しているよ!」


 戦闘が始まって、半刻程が過ぎた。

 既に相手は20人以上が地に伏せている。10人以上が魔法の爆発によって、グロい事になっている。


 まあ、確かに時間の問題で大丈夫そうだな。

 俺はそれ以上強く夏に避難する様に言う事は無かった。



 しかし、状況は一変するのだった。


「ハンク☆☆がやられたぞ!」


 信じられない声が聞こえて来るのだった。



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