第41話
「…………エスターテか?」
俺がちょっと疑問がかった声で答えた。
「ブラーヴォーグー。ヴェルノ!!」
この返答で合点がいった。
俺は彼女を良く知っている!しかも知り合って4〜5年になる。知り合いが少ない俺にとって、親友と言っても良いヤツの1人だ。
他の奴らが若干引き気味だ。
「本当にエスターテのようだな……だったら歓迎だ。 彼等は別に怪しい奴らじゃ無いんだろ?」
「ええ。あなたとは別ゲームのMMORPG仲間なのよ。かれこれ彼等と知り合って3年程になるかな。今年から社会人になったばかりで、千葉に住んでたんだけど、こんな事になってしまって。知り合いも少ないから、彼等にDM送って合流したのよ。因みにヴェルノに真っ先にDM送ったんだからね!!」
「状況は理解した。DMの件は、俺も色々と忙しくて全く確認して無かった。すまんな。」
「別に謝って欲しくて言ったんじゃ無いけど…。」
「まあ、それより歓迎するよ。それと、俺の本名は海堂冬夜だ。お前だったらどう呼んだって良いぞ、好きにしてくれ。 じゃあ、早速だが先に風呂入って来いよ。益子君も辛いかもしれんが、まずさっぱりして来い。その後、1階の食堂に食事用意して置くから来てくれ!」
「ありがとう……冬夜!!」
「おう。じゃあ、よろしくな夏!!」
何となく分かったかも知れないが、俺とこの
俺と夏は顔出しして無かったので、互いに声だけは聞いた事があるのだ。
そりゃあ、4〜5年間ずっと一緒にゲームしてた奴の声なんだから、彼女の声を聞いたときに違和感があるはずだ。
まさかこんな形で会うことになるとは思いもよらなかった。
でも、親友を救う事が出来そうなので良かった。
・・・・・・・・
「「「「ごちそう様でした。」」」」
俺達6人は食堂の席に座っている。夏達4人、俺に秋実さんの6人だ。
「お粗末様でした。」
夏達がお風呂に入っている際に秋実さんに事情を説明した。そして、秋実さんも納得して貰い拠点に彼女等を置くことを許してくれた。
ただ、ちょっとした事件が起こった。
夏が風呂を上がって食堂へ来た際に、「冬夜〜〜やっと会えた〜〜〜〜。」と言いながらいきなり俺に抱きついて来た。そこから、秋実さんのご機嫌が斜めだ……。
あんな普通パイの攻撃を受けても俺は普段からもっと凄いのを受けているから大丈夫。日々のバイク2ケツの訓練の成果だ。
そして、お風呂に入り食事を取って少し落ち着いた彼女等に俺は例の件を確認し始めるのだった。
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