第38話
若松さんからの情報をまとめるとこんな感じだった。
色々な情報を得ることが出来た。
①政府は機能しておらず壊滅状態
②政府からの救援があった避難所も同様に衰退
③新たな組織が各地で確立
・自給自足可能な田舎の組織が台頭
・ユニークスキルなどで安全地帯を得た組織が台頭
④異世界との交流が徐々に確立
・道具や食料が異世界で調達可能
・モンスターの落とす結晶が換金可能
⑤地球では無線通信が主流
・若松さんの組織が使う無線通信帯の情報獲得
「それにしても、2人で山に隠れるように住んでいるなんて、若いのにご結婚されているんですか?」
「ふぇ?結婚なんてまだに決まってるじゃないですか。まだ、付き合ってもいませんし……。」
最後の方は秋実さんの声が小さくてあまり聞き取れなかった。
「滋賀さんのその反応……ご苦労されてますね。頑張って下さい。」「何かあれば無線で連絡頂ければ力に成れるかも知れません。」
「色々とこちらが一方的に教えて頂く形になってしまいすみません。」
「いえいえ、道中気を付けて下さい。」
「そちらこそ気を付けて下さい。それじゃあ。」
「それじゃあ、失礼します。」
とりあえず、若松さんは安全な部類の人だろう。
ただ、信用し過ぎるのも危ない…。まあ、真実かどうか別として、色々と情報を得ることが出来た。後々この情報が真実かどうか確認していくつもりだ。
それから数日掛けて鶏も増えて来た。
と言っても、運搬の問題があるので大型の家畜はまだだった。
・鶏 10羽(オス2羽、メス8羽)
毎日数個の新鮮な卵が手に入るようになって、食生活が改善された。今までも美味しかったが、卵が入るとコクが生まれ料理の幅も広がる。
また、繁殖もさせるつもりなので、日々収穫できる卵の数も徐々に増えて行くだろう。ゆくゆくは鶏肉料理も出せるくらいの数にして行きたいと思っている。
もちろん、家畜の種類も増やしたい。
特に牛、豚である。
牛を飼育するのは、肉と言うより牛乳が目的だ。
牛乳は栄養満点だし、チーズへも加工でき料理の幅が広がる。クリームソースも作れるので、シチューを久々に食べたい。
豚は、もちろん食用になってしまう。
日本で主要な肉は、鶏肉、豚肉、牛肉の3種である。最終的にはこの3種は飼育したい。一番の問題は、運搬手段なので、リスクなどを考えてどうするかである。
そんな穏やかな日々を送っている中、見知らぬ4人が俺の拠点を訪れたのであった。
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