第34話 ※ステータス表示あり
モンスターの大規模侵略から早20日が経過した。
『おぉーい。伐採班は今日中にあと5本切ってくれ!運搬班はこっちの木を所定の場所へ運んでくれ!』
『採掘班は終わったら川へ石や砂利の確保をして行って〜!これはいくらあっても問題無い。長丁場になるから、無理しない程度に頼む。』
『『『おぉ〜〜』』』
俺のスキルレベル3によって施設の設置が出来る様になった。ポンと建物を建てられると思っていたのだが、そう甘くは無かった……。
施設をスキルで建てるためには、決まった材料が必要だったのだ。
ただ、入手困難な材料は無く全てこの辺りで入手可能だった。それには本当に助かった。
と言っても、無計画にポンポンと設置している訳では無い。防衛の関係もあるし、スペースの制限もある。いろいろと考え無いと後々問題になる。
その中でも1番の問題はスペースかと思っている。
スキルレベル3となり、100m×100mへマイスペースが拡大したがそれでも狭い。
居住スペースは、30m×30mを確保し、6階建てのマンションを設置した。マンションが大規模だったため、1階層づつ数回に分けて設置した。
1階は共有スペースで、エントランス・食堂・会議室・娯楽室などを完備している。
2階〜6階が居住区スペースで、1フロア6部屋(1部屋は、4LDKで100m2以上)ある。
更にマンションの屋上には、偵察小屋を設置して周囲の警戒にあたっている。また、大浴場も完備してあり安らぎの場でもある。(なお、まだ水路を引いてきてないので、水はジーニャの水魔法に頼っており、無限に出る訳ではなく貴重である。)
栽培スペースは、田畑を0.4反(20m×20m)づつ用意した。
田畑の設置に材料は必要なかった。こっちは対処範囲を選んでボタン一つで簡単に出来上がりだ。
畑は既に畝が作られており、野菜の種を蒔ける状態だった。その為、初日に何の苦労もしないで種蒔きまで完了している。
ただ、田んぼは水を引き入れる水路を引いて来ないとダメだった。これが大きな誤算だった。水路を作ることが頭からすっぽり抜け落ちていた……。その為、米作りは一旦保留だ。
「いつ見ても不思議ですね……。冬夜さんがステータス画面をポチリと押すと、材料が消えて施設が建っちゃうんですもん。」
マンションの隣に備蓄倉庫を建てた。
「俺もまだ慣れません。でも、便利なのは良いですよね!」
「それはそうなんですが……凄すぎです。太陽光発電システムまで設置しているし、何でも出来ちゃうじゃないですか!」
そう、マンションが完成した当初は、電気が無く照明器具を使用出来なかった。準備していて、これでバッチリだと思っていても問題にぶち当たって、そこでやっと気づく事がある。
「蓄電池付きの太陽光システムを設置するのは結構大変だったんですよ。必要な材料が鉄やらなんやら大量で……結局、バイク数台と軽トラ1台を調達する羽目になりました。」
「それはご苦労さまでした。その苦労の甲斐もあって、山中なのにこうやって快適な生活空間を確保出来ているんです。ありがとうございます、冬夜様々です。」
「いえいえ。しかし、俺のスキルで作った施設って、とんでもない性能なので驚きです。一般的な太陽光発電って確か効率が余り良くないんです。大体20%前後だったと思います。それがこの拠点に設置されているのは、発電効率が物凄いです……。節電など考えなくても、昼間の発電だけで一日中電気が使えますし、蓄電もされている。こんなのが元の世界で使われてたら、エネルギー問題なんて自然エネルギーで解決出来ますよ。」
「まあ、それは魔法がある世界です……今の常識は昔の非常識ですよ。考えるだけ無駄だと思います。」
「まあ、そうですね…。ああ、でも現時点でこれ以上の施設の設置は無理ですね。とうとう施設コストが上限に達しました。」
「もう少し田畑の面積を増やしても良かったですね。遅かれ早かれ食料が深刻化しそうです。」
「う〜〜〜ん。だったら、何か利便性を削って田畑を増地しますか?」
「………いや、その必要は無いかも知れません。」
「…なぜ??」
「自分たちで耕せば良いじゃないですか!!」
「あ………、そりゃそうですね。」
そう、スキルを取ってボタン一つで田畑が出来てしまうから忘れていた。そもそも当初は、自分たちで畑を耕そうとしていた訳だし問題ない。
そんなこんなで、仲間達と共に畑を増地するのだった。
名前 : 海堂 冬夜
レベル : 13/50
スキル : マイスペース【ユニーク】 レベル3
レベル1 : マイスペースに配下を召喚可能(18/30) ▽
レベル2 : オプションカード枠+1枚 (****)
レベル3 : マイスペースに施設を設置可能(15/15)△
・マンション (10)
・太陽光システム (1)
・備蓄倉庫 (1)
・田畑 (1)
・防壁 (2)
レベル4 : オプションカード枠+1枚 (****)
レベル5 : **********
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