第20話 ※ステータス表示あり
ハンクがホブゴブリンの真正面に立つ。
前回、体力を消耗した状態で戦って、やっと倒せた強敵である。
今回は、体力も満タンで、ゴブリンを倒してウォーミングアップも出来ている。
『君主、援護は不要だ。そこで、俺の強さを見ててくれ!』
ハンクは自身満々に俺に勝利宣言をしてくる。
「ああ、見せてくれ!!」
ハンクが先に仕掛ける。ホブゴブリン目掛けて走り出し、スピードの乗った振り下ろしの一撃をホブゴブリンへ放つ。
ホブゴブリンは、ハンクの一撃を棍棒で受け止めるが勢いを殺しきれずに押し付けられ片膝を地面に付いた。
『グゴォォォーーーーーーーーーー!!』
ホブゴブリンは気合を入れて、ハンクの剣を棍棒で押し返そうとしている様だが全く動く気配がない。
逆にハンクが『ウリャー』と声を上げて剣に力を込めると、ハンクの剣がホブゴブリンへジリジリと迫っていく。
そして、ハンクは更にもう一息力を込めて剣を強引に振り抜くと、棍棒を押しのけてホブゴブリンの首を跳ね飛ばした。
ボトリ……コロコロ。
ハンクはゴブリンの数段上の力を持つホブゴブリンに真正面から力勝負を挑んで、圧倒的な勝利を収めた。
「「「うおぉーーーーーー。」」」「すげぇーーーーー。」「圧倒的だ!」
橘くん達が、歓喜の声を上げた!!
その後、橘くん達のハンクを見る目が、大男の強面外国人から尊敬の眼差しへ変わった。
次の日からは、ハンクの周りで変化が起きる。
今までは朝晩に俺とハンクが戦闘訓練をしていた。
しかし、その訓練の場にホブゴブリンとの戦いに刺激された人が集まり、ハンクより戦闘方法を習い初める人が増えたのだ。
これは、単純に拠点の防衛能力の向上なり喜ばしいことだった。
・・・・・・・・・・・・
「そういえば、秋実さんの部屋に荷物を取りに行く計画があったと思いますが、どうしますか? 俺もハンク達のお陰でだいぶレベルが上って、ゴブリン程度なら問題なく倒せる実力を付けました。 今なら秋実さんと2人でも問題無いと思います。」
「是非お願いします。 ただ、冬夜さんの服を着るのに慣れてしまったので、着られないとなると名残惜しいですが……。」
「俺ので良ければ、いつでも着て貰って結構ですよ!」
「やった!言質は取りましたよ!」
秋実さんが小声で何かを呟いていた。
「うん?何か言いましたか?」
「何でも無いです。こっちの話です。」
「それじゃあ、早めに出発しますか?」
「分かりました。よろしくお願いします。」
この日は、ハンク達に留守を任せて俺と秋実さんの2人で少し遠出をするのだった。
名前 : 海堂 冬夜
レベル : 8/50
スキル : マイスペース【ユニーク】 レベル2
レベル1 : マイスペースに配下を召喚可能(4/20) △
召喚チケット : 8枚
・暗黒ハンク ☆☆
・アーク ☆
・ジェイド ☆
レベル2 : オプションカード枠+1枚 (****)
レベル3 : マイスペースに施設を設置可能(0/10)▽
レベル4 : **********
何度かのゴブリンの襲撃を乗り越えて、レベルが8となった。ただし、スキルのレベルがアップはしなかった。早く、スキルレベル3となって、施設設置を開放したいところだ。
◇◆◇◆◇◆◇◆
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます