合唱団

4年生の音楽の最初の授業。

ひとりづつ、みんなの前で、順番に歌を歌うことに。

音楽の先生は清水先生っていう女の先生。

普段は優しいけど、音楽にはきびしい。

ボクは、先生のそういうとこも好き。


クラス全員、歌い終わって、ボクと、あとふたり、ぜんぶで3人、授業のあと、先生に呼ばれた。

「3人は松山の少年合唱団に推薦します!だから、合唱団に入りたい人は、今すぐ言ってください」

って、先生に言われた。


ひとり辞退して、ふたりは合唱団に入ることに決めた。


学校の帰りにスキップしながら家に着いたら、庭にいたママに

「学校で、なんか、ええことあったん?」

って言われて

「松山市の少年合唱団に入るわー」

ってママに言ったら

「そんなことやと思ってたわ」

って言われた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る