第4話 スキル鑑定しまぁす!

「本当にな」


俺は同意した。


「嶋野くんは少し黙っていてくれないかな?」

「はい……」


レオンに注意された。


「嶋野さん、もう少し大人しくしててくださいね」

「はい……」


愛奈にも注意される。


「お二人とも、嶋野さんは子供なので優しく接してください」


福寿愛奈はフォローしてくれた。


「わかった。ごめんね」

「悪かったな」


鮫島とレオンは謝ってくれた。


「いえ、お構いなく」


俺は答える。

こうして、俺達の異世界生活が始まった。


「見えてきましたよ」


御者が言う。

目の前には大きな壁があった。

あれ? これどこかで見たような気が……。

そう思った瞬間、嫌なことを思い出した。


「おい! ここ、あのクソゲーの世界じゃないか!」

「はい、そうですよ」


愛奈が平然と答える。


「はい、そうですよじゃねえよ! 帰れないのか?」

「帰れますけど?」

「なら、帰るぞ」

「ダメです!」

「なんでだよ?」

「魔王を倒してください」

「嫌だよ! 死ぬかもしれないだろ」

「大丈夫ですよ。嶋野さん、死なないので」

「どういう意味だよ?」

「あなたは不死身なんです」

「は?」


何を言っているんだこいつは?


「不死身のスキルを持っているんですよ」

「マジかよ?」

「はい、マジです」

「ふざけんじゃねえ! そんなチートみたいな能力があるわけないだろうが!」

「ありますよ。ステータスを見てみてください」

「……」


俺は渋々、自分のステータスを確認した。

【嶋野瀧】

種族:人間

性別:男

年齢:15歳

レベル1

体力 100/100

魔力 200/200

攻撃力 10

防御力 9

敏捷性 7

精神力 6

知力 5

運 8999兆9990億9900万9000

職業 なし

固有技能

全言語翻訳可能

不老不死(New)

全属性魔法適性(New)

全武器適正(New)

物理耐性(New)

状態異常無効 気配感知(New)

自動回避(New)

アイテムボックス(New)

経験値増加(超絶大)

鑑定眼(超極大)

偽装(超極大)

神速思考(超極大)

並列存在(超極大)


Newとはなんだ? 気になるが後回しにしよう。

それよりも、もっと大事なことがある。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る