第8話 集い

青年「ん、あ!?もうこんな時間!あちゃー」

18時を過ぎていた。

青年「おじいちゃんの辛い経験で胸がいっぱいだよ...しかしよく覚えてるな。最近のノートで書き留めたようだしボロボロの手帳の方にも書いてあったな」

すると、ピンポーンとインターホンが鳴った。

青年「ん、誰だろう」


扉をガチャリと開けた。

そこには地元の人たちが集まっていた。

地元の人達「おまえさんが寂しいと思って夕飯作ってきたわい、ささ皆で食べよう」

青年「おじいちゃんが亡くなったばかりなのでなんか申し訳ないです」

地元の人達「いいんだよ、みっちゃん(三島)は騒がしいのが好きださかい」

地元の人達「んだんだ、みんなで酒吞むべ」

一気に押し寄せてきた。


地元のおばあちゃん「それでみっちゃんの葬式はいつにするんだべ」

青年「それがまだ決まっていなくてですね。ここの整理をしおわったら開く予定です」

地元のおばあちゃん「なるべく早めにするんだよ、それにこの家はどうするんだい」

青年「実は親と仲が悪くてすぐ売り払うそうで」

地元のおばあちゃん「なーに罰当たりなことするんだい。みっちゃんがかわいそうだ」

青年「そうですよね、反対はしたんですけどなかなかいう事を聞かなくて。ここの掃除が終わったら葬式を開くと言われました。」

地元のおばあちゃん「なんで孫にやらせてんだい、何があったかしらないけど」

地元のおじいちゃん「まあまあ、わいはみっちゃんによくして貰ったから感謝してるで」


地元の人達がおいしい料理を振舞ってくれた。

段々にぎやかになりお酒がすすんだ。

地元の人達は笑顔で談笑しあいとてもいい雰囲気だ。

地元のおばあちゃん「ああ、そういえばわたしは采女(トメ)って名だよ。みっちゃんには助けてもらったよ。他のみんなもこの村にいればみっちゃんを知らない者はいないさ」

地元のおじいちゃん「そうさ、俺は兄貴って呼んでてさ!」

お話が盛り上がってきた。

おじいちゃんの良い話を聞けてすごく満足をした一日だ。


その日は遅くなりみんなはそれぞれの家に帰っていった。

そして僕も眠りについた。

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