第5話 希望
日本兵「準備はいいか!とにかく逃げろ!!」
複数の仲間が手に煙幕弾を放ち空いっぱいに煙を撒いた。
続々と船が出向する。
船に狼煙を焚き煙を舞うように縦横無尽に駆けた。
アメリカ軍の軍艦に牽制で焼夷弾を放った。
するとほんの数分でハチの巣になるほど銃弾を浴びせてくる。
砲台も打ち込まれ激しい爆発が続いた。
何隻も撃ち落され激しく燃え盛る。
その頃、三島は最後まで仲間を見送り最後に残った小型の漁船に乗り込んだ。
漁船には寂しく狼煙が敷かれていた。
狼煙に火を放ち、海に駆けていった。
勇ましくちった仲間たちを後にし、とにかく駆けた。
幸運なことに小型漁船が吉となり銃撃があまり飛んでこなかった。
アメリカ軍は急な出来事に混乱し陣営を乱していた。
三島の目の前に大型軍艦がいてその軍艦を挟むように仲間の船がいた。
仲間の船は一回り大きく狙われやすかった。
仲間は狼煙を大きく撒いていた。
三島は狼煙を消し手を合わせながら祈っていた。
軍艦との距離はわずか20mほど接近していた。
しかし軍艦は大きく狙うには見下ろさなければいけなかった。
反対の様子は分からないがとにかく無事を祈るばかり。
ほんの10秒近くの時間が1時間に思えるほど緊張した。
そして太陽の光が右から差し込む。
三島は腰を抜かした。
そして後ろを振り向くと仲間の漁船は撃墜されていた。
とにかく前に進み島が豆粒になるほど無我夢中だった。
しかしそこからが絶望の始まりだった。
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