『映画 謎解きはディナーのあとで』 『ラストマン』脚本家の傑作ミステリ
豪華客船で起きた殺人事件に巻き込まれた、令嬢刑事と毒舌執事。
休暇をもらって、豪華客船のクルーズに招待された令嬢刑事。
だが、悪徳富豪が救命胴衣姿の遺体で発見されたことでバカンスが台無しに。
検死の結果、「銃殺された後で胴衣を着せられた」とわかった。
令嬢は懸命な捜査で犯人を探すが、手がかりなし。
そこへ、怪盗が、この船に乗り込んでいるという情報が。
シンガポールに輸送中の金でできたライオン像を狙っているという。
しかし、めぼしい情報はなし。
お手上げ状態の令嬢に対し、執事が言う。
どうせいつもの毒舌が飛んでくるのだろうと思っていたが、その言葉は
「お嬢様は懸命に捜査している」
という、ねぎらいの言葉だった。
執事でさえ、今回の事件はお手上げだったのである。
連続ドラマ版を見なくても、冒頭で「この人はこういうヤツ」という簡単な説明をしてくれるし、キャラの動きもわかりやすいので、ちゃんと人物の相関が把握できるようになっている。
脚本は黒岩勉氏。2023年の刑事ドラマ『ラストマン-全盲の捜査官』の脚本を手掛ける。
ミステリ作家の七尾与史先生が「この映画は、いいよ!」とラストマンの考察動画でおっしゃっていて、俄然興味が湧いた。
キャラのクセが強い。
警察が警備している像、お嬢が管理する宝石。
殺人事件。
などなど、把握しないといけない情報は大量にある。
それなのに、頭が全く混乱しない。
脚本のバランス感覚が見事だった。
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