『インフェルノ』 シャイニングに犬神家
謎の襲撃により、病院に担ぎ込まれたロバート・ラングドン教授。
記憶も混濁している中、何者かが病院を襲ってきた。
ロバートは看護師とともに逃亡。
背広のポケットに入っていたカプセルから、映像を映し出す。そこには、詩人ダンテのインフェルノを模したアナグラムが。
ロバートはとある富豪からメールを受け取っている可能性が出てきた。カプセルは、その富豪から預かっているかもしれない。
生前、富豪は新型感染症を世界に広め、増えすぎた人口を半分まで減らそうとしていたのだ。
ウイルスそのものを所持していると思われて、ロバートはWHOに追われているのはわかった。
が、誰が味方かはわからない。
逃げ惑う中、ウイルスの所在が知れるかもしれないと「マルチャーノの戦い」が展示されているヴェッキオ宮殿へ。
だが、看守によるとロバートは以前にここへ訪れていた。
しかも、絵画の奥に設置されているダンテのデスマスクを盗んでいたのである。
今度のラングドン教授シリーズは、パンデミックもの。
2016年なので、まだ新型感染症が広がる前の内容だ。
ロバートはウイルスに侵されているかもしれない恐怖に怯えながら、味方なしの状態での戦いを強いられる。
ロバートを知る女性ともいい仲になり、シリーズでもラングドン教授の過去に触れる内容になっている。
映像で言うと、ロバートはしばしば悪夢にうなされる。その映像が、ダンテ神曲に合わせているのか、血の海が街中に広がり、人が逆さまに生き埋めになっている。
やたら『シャイニング』だったり、『犬神家』だったりする。
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