『トップガン マーヴェリック』 AIに仕事を奪われたマーヴェリック
無人機に仕事を奪われることになったマーヴェリック。
しかし、前作以降上官となったアイスマンによって、トップガンとして招集される。
任務は、さる国家が建造した、NATO条約に違反するウラン濃縮プラントの撃破。
電磁波妨害のため、最新戦闘機F35は使用不可、という難しい任務だ。
高いポイントから狙うと、敵の対空ミサイルに補足されてしまう。
そのため、狭い渓谷を超高速で低空飛行してかいくぐり、火山口に設置されたプラントを二段階ミサイル攻撃で撃破、までが一連の流れである。
とはいえ、彼の任務は教官。レクチャーする側だった。
おまけに生徒はマーヴェリックに反抗的。
中でも、前作で死なせたグースの息子「ルースター」までいた。
彼は、マーヴェリックが海軍志願書を受理せず、訓練期間が遅れたことを根に持っている。
訓練がうまくいくはずもなく、仲間同士の亀裂も決定的に。
そこでマーヴェリックは、自分がデモンストレーションで任務可能だと証明してみせる。
監督はジョセフ・コシンスキー。SF映画『オブリビオン』以降、トム・クルーズと再度コンビを組む。
グースの息子ルースターを演じるのは、マイルズ・テラー。
『セッション』にて、鬼教官に物怖じしない若きドラマー役で有名ある。
こんなデカかったっけ?
彼は酒場で、グースの好きだった曲をピアノで演奏する。
そのシーンを見ながら、マーヴェリックがグースを思い出して苦悩するシーンが印象深い。
「続編系作品の最高傑作」とまで称されている。
みんなが見たかったトップガンを、これでもかと証明してくれた。
前作主人公が出しゃばることなく、かといって存在感も忘れない。
キャラクターが多い上にそれぞれ因縁があってしっちゃかめっちゃかになりかねないシナリオだ。
それをここまでコンパクトにして、ちゃんと任務内容にも視聴者に集中させるという、まさにすごい展開である。
情報量がものすごいのに、観客にほとんど頭を使わせない。
「パーッとやってシュッと帰ってきたらええねん。せやけど油断したら死ぬで」
ということだけ覚えていればいい。
作内の序盤で、トムクルーズは「AIに仕事を奪われた英雄」という今っぽい展開を迎える。
だが、トムクルーズの替えは、一生きかないだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます