登山

勝利だギューちゃん

第1話

「まだまだ、先が見えないな」


僕は今、登山をしている。

標高は何メートルかわからない。


富士山は、3776メートル。

「富士山のように、皆なろう(37、76う)」と、覚えさせられた。


どうやら、それよりは高いようだが・・・

下を見ることは許されない。


途中に休息所はある。

但し、休むための物

止まることは許されない。


「さてと、行きますか」


また登り始める。

ただひたすらに・・・


「疲れた・・・もう、やめようかな・・・」

「だめよ」

「どうして?」

「今、やめたら後悔する」

「なぜ、わかる?」

「この山は、あなたの人生だから」


人生という名の山を登っている。


「今、やめたらみる景色は、おせじにも絶景とは言えないわ」

「どうして?」

「私には見えるから・・・」

「やめたら、だめなの?」

「あなたには、素晴らしい景色を見てほしい」


頂上はいつたどり着くのか、わからない。

でも、頂上に着いた時、初めて下界の景色を見ることが出来る。


その景色が絶景であることを、祈る。


「でも、さすがにひとりだと、きつくなってきたわね」

「たしかに」

「じゃあ、ここらでパートナーを作りますか」

「パートナー?」

「家族の事よ」


ひとりだと辛くても、大勢となら乗り越えられる。

いつか、頂上から見る景色が楽しみだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

登山 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る